研究課題/領域番号 |
15KT0048
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
久保 慶一 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (30366976)
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研究分担者 |
大串 敦 慶應義塾大学, 法学部(三田), 准教授 (20431348)
妹尾 哲志 専修大学, 法学部, 教授 (50580776)
森 聡 法政大学, 法学部, 教授 (60466729)
前田 弘毅 首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (90374701)
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研究期間 (年度) |
2015-07-10 – 2020-03-31
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キーワード | 分離主義紛争 / 紛争介入 / 外交政策 / ユーラシア / アメリカ / ドイツ / ロシア |
研究実績の概要 |
最終年度にあたる令和元年度は、主として本研究活動を通じて得られた知見を発信していくことに努めた。研究代表者の久保は、令和元年9月にジョージアとトルコを訪問して、ユーラシア地域の分離主義紛争における現地アクターの動向と欧米・ロシアの紛争への関与について政治家等のアクターや識者への聞き取り調査を実施し、また現地を滞在中の研究分担者の前田と共同研究成果の発信について研究打ち合わせを実施した。研究代表者および研究分担者が令和元年度中に生み出した研究成果について、特に重要なものとして、以下が挙げられる。まず久保は、令和元年度中に3回の国際会議に参加し、コソヴォ紛争を含む一連の旧ユーゴ紛争中の戦争犯罪の責任者に対する訴追・裁判や、コソヴォ紛争を契機として発表されたセルビア政府の軍事的中立政策について、研究発表を行った。また令和元年12月にはコソヴォ紛争を含む一連の旧ユーゴ紛争中の戦争犯罪の責任者に対する訴追・裁判をめぐる現地の政治のダイナミズムに関する単著を刊行した。研究分担者の大串は、ロシアの紛争介入について、コソヴォ紛争時の外交政策とウクライナの分離主義紛争への介入政策を比較する分析の暫定的な成果を日本国際政治学会において発表し、またウクライナ国内の政治エリートの動向について、野党ブロックに焦点を当てた論文をEurope-Asia Studiesにおいて発表した(採択済、近刊予定)。その他、前田はジョージアについて、妹尾は欧州諸国、とりわけドイツの外交政策について、森はアメリカの外交政策について、多数の著書・論文を刊行し、また多くの研究発表を実施した(詳細は研究成果一覧を参照)。
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