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2018 年度 研究成果報告書

紛争研究における「東京スクール」形成の構想

研究課題

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研究課題/領域番号 15KT0050
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金
応募区分特設分野
研究分野 紛争研究
研究機関早稲田大学

研究代表者

栗崎 周平  早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (70708099)

研究分担者 小野 浩  一橋大学, 大学院経営管理研究科, 教授 (80747981)
石田 淳  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90285081)
広瀬 健太郎  早稲田大学, 政治経済学術院, 講師(任期付) (90764738)
研究期間 (年度) 2015-07-10 – 2019-03-31
キーワード紛争研究 / 平和研究 / ゲーム理論 / データ分析 / 外交制度 / 危機外交 / 同盟
研究成果の概要

本研究課題は国際政治学における支配的な通説である「平和を欲するならば戦争に備えよ」といった紛争解決における軍事力などの強制力の効用を強調する論理に対抗する平和主義に精緻な理論的基盤と厳密な実証的裏付けを与える作業を蓄積し紛争平和研究に新しい学問的潮流を打ち立てる嚆矢となることを目的とした。特に軍事力に依らない紛争解決の制度基盤としての外交使節データを過去2世紀にわたり収集し、幾多の外交戦略をゲーム理論を用いてモデル分析した。国際関係学のトップジャーナルを含む海外査読誌に11本の論文を刊行し、最優秀論文賞を1本が受賞し、国内学術誌には4本刊行し、英語単著を一冊刊行した。

自由記述の分野

国際関係学

研究成果の学術的意義や社会的意義

国際政治研究における平和主義といえば従来では規範論に基づくものが大勢であった。本研究は、「強制力の重要性」を強調する通説を生み出してきた理論枠組み、特にゲーム理論や実証的なデータ分析という分析手法と、権力政治という分析枠組みを用いることで「平和的な紛争解決」が単なる理想論ではなく、戦略的環境で最適反応として実現可能であることを示した。また外交使節や同盟形成の交渉過程のデータの構築を継続的に行ってきた。理論分析は核軍縮と核抑止を両立させることを可能にする次世代の核戦略への研究へと継続し、データ分析はビッグデータを紛争平和研究に取り入れる次の研究の段階に昇華継続することができた。

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公開日: 2020-03-30  

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