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2018 年度 実績報告書

限界集落での生活組織の形成が生活維持に及ぼす影響の検証と生活維持プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 15KT0096
研究機関関西医療大学

研究代表者

岩井 惠子  関西医療大学, 保健看護学部, 教授 (60342234)

研究分担者 紀平 為子  関西医療大学, 保健医療学部, 教授 (30225015)
原 希代  関西医療大学, 保健看護学部, 講師 (30776141)
相澤 慎太  関西医療大学, 保健医療学部, 講師 (60531259)
川添 英利子  関西医療大学, 保健看護学部, 助教 (90568396)
吉村 牧子  関西医療大学, 保健看護学部, 助教 (40717063) [辞退]
研究期間 (年度) 2015-07-10 – 2019-03-31
キーワード高齢者 / 生活 / コミュニティー / 環境 / エンドオブライフ / エスノグラフィー
研究実績の概要

3つの異なる限界集落で調査をする予定であったが、2年目に1つの集落での調査が、新しく就任された区長の反対で出来なくなり、2つの集落での調査を続けた。
A集落での調査は7年目となり、エスノグラフィーを用い、住民の生活している視点から住民の生活様式の変化、人間関係、これからの生活についての情報を得た。今までは話題にのぼることはなかったが、住民数が減少していく中で、最後までここで暮らせるのか、子どもたちの世話にならない方法はないかと言うことを話すようになった。
C地区は、毎週土曜日行われている老人会に参加することで、住民との距離を縮め、老人会に参加している4名の住民宅へ訪問し、生活実態を調査することができた。しかし、100名近くいる高齢者の中には、老人会へ参加しない人が7割ほどを占め、仕事を行っている人もいるが、他者を寄せ付けない人もいた。C地区に関しては、老人会のある集会所だけでなく、地域を歩いて住民の生活環境を調査することも行った。老人会へ参加する住民は、訪問を心待ちにしてくれ、交流を通じて生活実態も明らかになってきた。
環境や対象数の異なる3つの集落で調査を続け、山間の住民数が15名以下のA地区では7年間全数調査を行うことができたが、島であり、島内に診療所を持つB地区では訪問を心待ちにしてくれた住民も多い中、区長の理解を得ることができず調査を断念した。またが3つの地区を持つ島のひとつの地区であるC地区では対象者の年齢も若く、仕事を持った対象者も多く、2割程度の住民の調査にとどまった。しかしこれらの結果から、高齢者の年齢、職業の有無、環境という要素が住民のコミュニティー形成に大きな影響を及ぼすことが改めて実証された。そして閉ざされた地区ではその人数によって支援の方法も変えていかねばならないことが実証された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 限界集落とその住民のEnd of Life2018

    • 著者名/発表者名
      岩井惠子
    • 学会等名
      第60回日本老年科学会
  • [学会発表] 限界集落という住み慣れた場所で暮らし続ける要因2018

    • 著者名/発表者名
      岩井惠子
    • 学会等名
      人口問題研究所
    • 招待講演

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公開日: 2019-12-27  

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