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2017 年度 実績報告書

過去110年間の気候変動が我が国の水稲収量に及ぼした影響の検証

研究課題

研究課題/領域番号 15KT0113
研究機関北海道大学

研究代表者

加藤 知道  北海道大学, 農学研究院, 助教 (60392958)

研究分担者 齋藤 陽子  北海道大学, 農学研究院, 講師 (30520796)
増冨 祐司  茨城大学, 農学部, 准教授 (90442699)
研究期間 (年度) 2015-07-10 – 2018-03-31
キーワード主要作物 / テレコネクション / 気候モード / 水稲
研究実績の概要

①農業統計資料の取得と解析: 県別の主要作物収量・窒素施肥量等のデジタル資料の取得と紙媒体資料のデジタル化は完了した。その初歩的結果から、各作物の135年間の収量の増加率には大きな地域差があり、特に北日本での増加率が顕著に高かった。またCRU(イーストアングリア大学気候研究ユニット)の地上気象観測データベースの長期気候データ(1901-2016年、0.5度グリッド、月別)を、0.05度グリッドに内挿し県別の主要気候変化(気温・降水量・雲量等)の長期データを準備した。さらに、エルニーニョ等の気候モードを表現するテレコネクション指数(NiNO3, SOI, AO, NAO, PNA, PDO, IOD, PJ等)のデータをNASAウェブサイト等からダウンロードした。
現在は、作物収量データから動的線形モデルを利用しトレンド除去する作業を行なっており、その後、90年代後半に現れる収量増加の停滞(Stagnation)の時期の特定と、気候変動・モードと収量の年々変化の関係を調べる予定であり、それらに関するデータペーパーと解析論文の執筆を準備している。
②農業試験場栽培試験データの取得と解析: 北海道の水稲についての奨励品種の栽培試験データの取得・デジタル化が完了した。その上で品種の入れ替わりが非常に早いことがわかった。
③作物モデル: 本研究で利用するプロセスベースの作物モデルMATCRO-Rice(Masutomi et al., 2017a, GMD; 2017b, GMD)の原型が完成した。本モデルは茨城大学増冨准教授によって開発されており、本モデルを利用し、過去の水稲収量の再現及び、気候要素(気温、降水量、日射量、CO2濃度)ごとの感度実験を行う準備を完了した。現在は、旧品種の収量再現に向けたパラメータセットの構築をしている。

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公開日: 2018-12-17  

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