研究課題/領域番号 |
15KT0124
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
煎本 孝 北海道大学, -, 名誉教授 (50124227)
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研究分担者 |
山田 孝子 金沢星稜大学, 教養教育部, 教授 (20293839)
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研究期間 (年度) |
2015-07-10 – 2018-03-31
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キーワード | 紛争 |
研究実績の概要 |
本研究においては、インターネットを通したグローバルな情報の収集と発信が可能となっている現在のラダックにおける紛争の形態の変化とその条件を明らかにし、その上で、ラダックの人々が紛争の激化をいかに回避し、いかに解決しようとしているのかを、倫理的戦略、文化的戦略、制度的戦略という現在進行中の具体的活動からなる多面的紛争解決戦略に焦点を合わせ、記載、分析し、それらの有効性について検証する。 平成27年度においては、研究代表者は、インド国ジャム・カシミール州ラダックにおいて、ラダックにおける紛争形態の変化とその条件についてのフィールド調査を、平成27年9月17ー28日の12日間実施した。また、インド国カルナタカ州バイラクッペにおけるダライ・ラマ法話に関する調査を、平成27年12月18日ー平成28年1月4日の18日間実施し、紛争解決における倫理的戦略としてのダライ・ラマ14世の「世俗の倫理」の内容と普及、および仏教哲学における空と慈悲の観念に基づく「心の制御」の内容と実践に関する分析を行なった。 研究分担者は、国内において、紛争形態の変化とその条件について、文献資料調査、インターネットによって発信される情報の収集、および日本在住のラダック人における情報ネットワークの形成に関する調査を行った。また、平成27年10月9ー13日にギリシャ、デルフィのヨーロッパ文化センターで開催された国際シャマニズム研究学会第12回大会「聖なる場とシャマニズムにおける紛争転換、歴史、空間、力」に参加、研究発表し、中間研究成果のレビューを受けた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
インド国ジャム・カシミール州ラダックにおける紛争形態の変化とその条件についてのフィールド調査、インド国カルナタカ州バイラクッペにおけるダライ・ラマ法話に関する調査を実施し、当初の研究計画に沿って研究は順調に進展しているからである。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究実施計画に従い、今後の研究を推進する。また、国際学会に参加、研究発表し、中間研究成果のレビューを受け、研究の推進方策とする。
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次年度使用額が生じた理由 |
旅費の見積もり額を当該年度残額打ち切りとしたところ、実際の支出額が下回り、15,074円の残額が生じたものである。
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次年度使用額の使用計画 |
翌年度分として請求した助成金と合わせて、旅費として使用する計画である。
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