紛争経験地域においては、紛争の影響に因る保健医療サービス低下に伴う感染症その他の疾患の重篤化および死亡の影響を除いても、精神疾患、暴力行為による傷害死亡、さらに非感染症(non-communicable disease)による高い傷害疾病罹患が報告されている。ことに紛争地域における若年層において、武力紛争、暴力行為によるその後の生活への影響と、健康リスクが懸念される。紛争暴力経験したイエメン、アフガニスタン、ベトナム、ラオスを調査対象とし、アフガニスタンカブール市、ベトナムフエ市では現地で健康調査ならびに生活環境調査を実施し、健康疾病・障害、暴力行為の発生と関連要因を検証した。
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