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2015 年度 実施状況報告書

高効率水和触媒の創出を指向した遷移状態制御化学の開拓

研究課題

研究課題/領域番号 15KT0141
研究機関名古屋大学

研究代表者

中 寛史  名古屋大学, 物質科学国際研究センター, 助教 (70431517)

研究期間 (年度) 2015-07-10 – 2018-03-31
キーワード有機化学
研究実績の概要

本研究の目的は,高効率な有機物質の水和触媒を生み出すために,遷移状態制御の化学を開拓することである.平成27年度はコバルトポルフィリン錯体を用いたアルキンの水和反応について,量子化学計算により反応剤を水もしくはメタノールとした場合を比較し,両者ともコバルトによる求電子的な活性化を経る反応経路が最も有利な経路であること,反応剤をメタノールとする方がややエネルギー障壁が小さいことを明らかにした.さらにアルキン基質上の置換基効果を調べたところ,より電子豊富なアルキンほど活性化されたアルキン-コバルト錯体の生成が有利になることを明らかにした.以上の結果は実験結果と良い一致を示し,理論計算によって実際の反応性を予測できる可能性を示すものである.さらに以上の検討と並行して,電子不足なポルフィリン配位子と低配位性のトリフリミドを対アニオンとするコバルト触媒を設計した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初計画していた内容は概ね達成したため.

今後の研究の推進方策

当初の計画通りに研究を継続する.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 持続可能な社会の基礎となる合成化学の開拓2015

    • 著者名/発表者名
      永田 良子,中 寛史
    • 学会等名
      科学三昧 in あいち 2015
    • 発表場所
      自然科学研究機構岡崎コンファレンスセンター,岡崎
    • 年月日
      2015-12-25
  • [学会発表] Catalytic Conversion of Water and Methanol for Selective Synthesis2015

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Naka
    • 学会等名
      The10th International Conference on Cutting-edge Organic Chemistry in Asia
    • 発表場所
      Kaohsiung, Taiwan
    • 年月日
      2015-11-02 – 2015-11-05
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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