高エネルギー縦偏極電子・陽子衝突による標準模型の精密検証

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 16001002
• 研究種目: 特別推進研究
• 配分区分: 補助金
• 審査区分: 理工系; 数物系科学
• 研究機関: 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構
• 研究代表者: 徳宿 克夫 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (80207547)
• 研究分担者: 長野 邦弘 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教 (90391705) ; 久世 正弘 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (00225153) ; 山崎 祐司 神戸大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (00311126) ; 山田 作衛 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 名誉教授 (70011658) ; 浜津 良輔 首都大学東京, 客員准教授 (20087092)
• 研究期間 (年度): 2004 – 2008
• キーワード: レプトン / クォーク / グルーオン / 素粒子 / 標準模型

研究概要

ドイツDESY研究所が建設した、世界最高エネルギーの偏極電子・陽子衝突型加速器HERAを用いて、国際共同実験を推進し、陽子の内部構造の研究、つまり陽子内部のクォークやグルーオンの運動量分布の精密パラメータ化と、素粒子の標準模型の精密検証を進めた。

研究成果

• [雑誌論文] Combined Measurement and QCD Analysis of the Inclusive e± Scattering Cross Section at HERA (2010)
  • 著者名/発表者名: F.D. Aaron, et al.
  • 雑誌名: JHEP Vol.2010,No.1 ページ: 1-63
• [雑誌論文] 高エネルギー陽子の描像:HERAでの展開からLHC、LHeCへ (2010)
  • 著者名/発表者名: 長野邦浩
  • 雑誌名: 日本物理学会誌 No3 ページ: 148-155
• [雑誌論文] Measurement of the Longitudinal Proton Structure Function at HERA (2009)
  • 著者名/発表者名: S. Chekanov, et al.
  • 雑誌名: Physics Letters B 682 ページ: 8-22
• [雑誌論文] Measurement of High-Q2 Neutral Current Deep Inelastic e-p Scattering Cross Sections with a Longitudinally Polarised Electron Beam at HERA (2009)
  • 著者名/発表者名: S. Chekanov, et al.
  • 雑誌名: European Physical Journal C 62 ページ: 625-658
• [学会発表] The ZEUS EW fit and measurement of the CC cross section in e+p data (2008)
  • 著者名/発表者名: 長野邦浩
  • 学会等名: XVI International Workshop on Deep Inelastic Scattering and Related Subjects (DIS2008)
  • 発表場所: London, UK
  • 年月日: 20080407-20080411
• [学会発表] QCD results at HERA (2008)
  • 著者名/発表者名: 山崎祐司
  • 学会等名: Aspen Winter Conference 2008
  • 発表場所: Aspen, USA
  • 年月日: 20080113-20080119
• [学会発表] HERAにおける陽子構造関数、重いクォーク生成の測定「超高エネルギー宇宙線観測の新たな展開」 (2007)
  • 著者名/発表者名: 徳宿克夫
  • 学会等名: 2007年第62回日本物理学会年次大会
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 20070000
• [図書] Deep Inelastic Scattering (DIS2006) Proceedings of the 14th International Workshop, Tsukuba, Japan (2007)
  • 著者名/発表者名: M. Kuze, K. Nagano, K. Tokushuku
  • 総ページ数: IBSN-13978-981-256-871-7
  • 出版者: World Scientific
• [備考] 平成18年8月18日の日本経済新聞で、この研究が取り上げられた。記事は「欧州物理拠点を歩く」の第4回で、「独DESYでゼウス実験、陽子構造に迫る成果」という見出しのもとのシリーズ記事であった。
  • URL: http://research.kek.jp/group/zeus/kakenhi/