研究課題
本研究テーマでは、MRIで検出可能な遺伝子発現レポーターシステムとして、ポリリン酸及びその合成酵素群を使ったシステムを開発し、様々なモデル動物に適用している。平成16年度は、これまでに試みてきた酵母、マウス、ショウジョウバエの他に、アフリカツメガエルを使ったMRI遺伝子発現レポーターシステムの構築を開始した。アフリカツメガエルは、受精卵にcDNA或いはmRNAを微量注入して発生させることにより、様々な遺伝子を発現させることができる。平成16年度は、当研究室内においてアフリカツメガエルの飼育を開始し、その受精卵にポジティブコントロールとして、GFPの遺伝子を持つプラスミドを微量注入し、発生させた。その結果、アフリカツメガエル幼生の生体においてGFPの発現を確認した。現在は、本研究オリジナルのMRIレポーター遺伝子であるポリリン酸合成酵素PPKの強制発現と発生を試みている。その他、酵母の系についてはMRI測定のハイスループット化を行なった。すなわち、液体培養中の酵母をキャピラリーに入れ、これらを一本の8mm NMRサンプル管に入れて、測定することにより、16検体の^<31>P MRI画像を同時に取得することができるシステムを構築した。さらに、このシステムを様々な遺伝子組み換え酵母試料に適用し、酵母内での特定遺伝子の発現量を比較的定量的に見積もれることを明らかにした。
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