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2004 年度 実績報告書

マウス亜種間コンソミック系統群を基盤とする体系的なゲノム機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 16011258
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

城石 俊彦  国立遺伝学研究所, 系統生物研究センター, 教授 (90171058)

研究分担者 小出 剛  国立遺伝学研究所, 系統生物研究センター, 助教授 (20221955)
田村 勝  国立遺伝学研究所, 系統生物研究センター, 助手 (50370119)
キーワードマウス / コンソミック系統 / MSM / Ms系統 / 表現型
研究概要

コンソミック系統作製に用いた親系統であるC57BL/6J系統とMSM/Ms系統について体系的な表現形質の多型データを収集した。重点項目として、一般的な臨床生化学的パラメータ、体重や体長などの成長曲線、下顎骨などの骨格の形態学的特性、行動学的特性(自発運動性、不安傾向などの情動的特性、痛覚に対する感受性、学習記憶能力、向精神薬作用特性)を中心に行った。さらに、体重(成長曲線)や体長などの基本的な形態学的パラメータと活動性、情動行動特性、痛覚感受性など基準的な行動学的特性について、コンソミック系統群を対象としたデータ収集を開始した。成長曲線については、複数のコンソミック系統がC57BL/6J系統より全般的に低い成長を示し、体重増加を支配する遺伝子が複数の染色体がまたがって存在することがわかった。このデータは、多因子表現型に対してコンソミック系統を用いて解析し得ることを明らかにしている。下顎骨の形態についても、一部のコンソミック系統を用いた解析を開始した。行動特性に関しては、上述の様々な行動特性を各個体に関して連続的に解析するテストバッテリーを確立し解析を行った。生後10週目のマウスを1個体ずつ個別ケージに移し、新規ケージ活動性、ホームケージ活動性、オープンフィールドテスト、明暗箱テスト、高架式十時迷路テスト、ホットプレートテスト、テールフリックテストの順に2〜3週間で連続的に解析を行い、各個体の行動特性を明らかにする系を確立した。本解析系を用いてコンソミック系統を解析した結果、活動性に関して第6染色体が効果を有し、同時にこの染色体は情動行動に関しても効果を有しているという予備的な結果が得られている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Origins of mouse inbred strains deduced from whole-genome scanning by polymorphic microsatellite loci2005

    • 著者名/発表者名
      Sakai T.
    • 雑誌名

      Mammal.Genome 16

      ページ: 11-19

  • [雑誌論文] Update of mouse microsatellite database of Japan2004

    • 著者名/発表者名
      Sakai T
    • 雑誌名

      Exp.Anim. 53

      ページ: 151-154

  • [雑誌論文] Contribution of Asan mouse subspecies Mus musculus molossinus to gneomic constitution of strain C57BL/6J. as defined2004

    • 著者名/発表者名
      Abe K
    • 雑誌名

      Genome Res. 14

      ページ: 2439-2447

  • [雑誌論文] Ahl3, a third locus on mouse chromosome 17 affecting age-related hearing loss2004

    • 著者名/発表者名
      Nemoto M
    • 雑誌名

      Biochem.Biophys.Res.Commun. 324

      ページ: 1283-1288

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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