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2004 年度 実績報告書

自由行動下サル海馬体による場所情報処理の神経機構

研究課題

研究課題/領域番号 16015245
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

田村 了以  富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (60227296)

キーワードサル / 海馬体 / 場所情報 / ニューロン / 脳波
研究概要

本研究では,霊長類(サル)海馬体による場所情報の表現様式を明らかにするため,自由行動下で場所学習課題を遂行しているサルの海馬体から神経(ニューロンおよび脳波)活動を記録した.本年度の進捗状況は以下の通りである.
1.実験セットアップ:多チャネル神経活動記録・解析システムを,本研究に特化させるため最適化した.また,サルに場所学習課題を行わせるため,両端にフードディスペンサーの付いたサル用の直線走路を作製し,これとCCDカメラによる動物の位置追跡システムを組合せ,行動課題制御システムを構築した.
2.サルの馴化と場所学習課題の訓練:一頭のサルに,二週間の馴化後,場所学習課題の訓練を行った.場所学習課題では,サルが手掛り刺激(ランプ)の示すフードディスペンサーを選択しそこに行くと,報酬を獲得できるようになっている.
3.MRIおよび電気刺激による海馬体亜領域同定と電極の埋め込み:まず麻酔下でMRIを撮像後,貫通路に刺激電極を,また歯状回直上に誘発電位記録用電極を刺入した.記録電極を徐々に深部へと降ろしながら誘発電位を記録し,歯状回およびCA1領域の正確な脳座標を決定後,脳波およびニューロン活動記録用電極を,それぞれ,歯状回およびCA1領域に慢性埋め込みした.
4.神経活動記録:現在,上記の場所学習課題を遂行しているサルの海馬体からニューロン活動および脳波を同時記録し,それぞれ(ニューロンまたは脳波)の活動および活動相関の変化を解析しているところである.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Dopamine D1 receptors involved in locomotor activity and accumbens neural responses to prediction of reward associated with place2005

    • 著者名/発表者名
      Tran AH, Tamura R, Uwano T, Kobayashi T, Katsuki M, Ono T
    • 雑誌名

      Proc Natl Acad Sci USA 102

      ページ: 2117-2122

  • [雑誌論文] Neuronal correlates of face identification in the monkey anterior temporal cortical areas2004

    • 著者名/発表者名
      Eifuku S, De Souza WC, Tamura R, Nishijo H, Ono T
    • 雑誌名

      J Neurophysiol 91

      ページ: 358-371

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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