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2005 年度 実績報告書

人間行動の観察とロボットのタスク・スキル獲得に基づく作業熟練過程の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16016218
研究機関東京大学

研究代表者

池内 克史  東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (30282601)

研究分担者 木村 浩  電気通信大学, 情報システム学研究科, 助教授 (40192562)
キーワード知能ロボティクス / 認知科学 / マルチモーダルインターフェース / 機械学習 / 画像・文章・音声等認識
研究概要

平成17年度は,人間の行う舞踊動作をヒューマノイドロボットに模倣させる技術の開発を行った.人間の動き(例えば関節角度など)をそのままロボットに適用しようとしても,関節構造や重量バランスなどが人間と異なるため,ロボットを正しく動作させることはできない.そこで本研究では,動作プリミティブ,スキルパラメタ,キーポーズなどの概念を導入して人間の動作を認識した後,ロボットの動作を再構成する枠組を提案した.
本手法では,舞踊動作を上半身と脚の動作に分けて取り扱う.これは上半身(特に手先)の動作は舞踊における表現を主に担っているのに対し,脚の動作は上半身の安定や移動などの役割を主に担っており,両者の性格が異なるという観察に基づくものである.
上半身の動作は,「とめ動作」に注目したセグメンテーションに基づきロボット上に再現される.すなわち,従来手法などに見られるように全体的に似たような動作を生成するのではなく,「とめ動作」のような重要なポーズを優先的に似せるようにすることによって,最終的に生成される動作をより「踊りらしい」ものにすることが可能になる.
脚動作に関しては,全身のバランスを保持しなければならないために厳しい力学的条件を満す必要があることなどの理由から,直接人間の動作に基づいて動作生成することが現実的ではない.そこで動作を「動作プリミティブ」と「スキルパラメタ」の組み合わせで表現するというモデルを提案し,それに基づき動作を再現した.
実際に本研究では,人間と同じサイズのヒューマノイドロボットHRP-2を用いて会津磐梯山踊りを再現する実験を行った.その結果,実際の舞踊音楽に合わせて人間と同じ速度でロボットに踊らせることに成功した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] ロボット動作の自動生成のための観察による組み立て作業の抽象化2005

    • 著者名/発表者名
      高松 淳, 小川原 光一, 木村 浩, 池内 克史
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 コンピュータビジョンとイメージメディア Vol 46, No.Sig 9

      ページ: 41-55

  • [雑誌論文] ロボットによる実行を目的とした紐結び作業の記述2005

    • 著者名/発表者名
      高松 淳, 森田 拓磨, 小川原 光一, 木村 浩, 池内 克史
    • 雑誌名

      日本ロボット学会誌 Vol 23, No.5

      ページ: 66-76

  • [雑誌論文] モーションキャプチャと音楽情報を用いた舞踊動作解析手法2005

    • 著者名/発表者名
      白鳥 貴亮, 中澤 篤志, 池内 克史
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌(DII) j88-D-II, No.8

      ページ: 1662-1671

  • [雑誌論文] 全身を用いたバランス保持動作のモデル化とその生成2005

    • 著者名/発表者名
      工藤 俊亮, 幸村 琢, 池内 克史
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌(DII) j88-D-II, No.8

      ページ: 1583-1591

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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