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2004 年度 実績報告書

ユビキタス分散システムの実行基盤の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16016231
研究機関東京工業大学

研究代表者

千葉 滋  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (80282713)

研究分担者 光来 健一  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助手 (60372463)
キーワードソフトウェア基盤 / 分散処理 / Java / プログラム変換
研究概要

平成16年度には、まず、最初の課題としてJavaソフトウェア分散化システムの開発に取り組んだ。開発にあたっての対象となるJavaアプリケーション・ソフトウェアとして、外部の研究協力者が開発している遺伝子データベースソフトウェアを例に用いて研究を進めた。プログラム変換システムは、我々が過去に開発した類似のシステムであるAddistantの技術をもとに開発した。開発するシステムは、与えられたソフトウェアをPDAやノートPCなどのクライアント側で実行される部分とサーバ計算機側で実行される部分に自動分割するが、サーバ側ではセッション管理を実行し、複数の利用者が同時にサーバ側のソフトウェアにアクセスできるようにした。例として用いた遺伝子データベースソフトでは、データベースの検索を高速化するために、サーバ側ソフトウェアは1つだけ動かし、それ1つで多数のクライアント側ソフトウェアに対応させる方がよい。我々の研究では、このようなサーバ側ソフトウェアの共有を可能にするようにプログラム変換するシステムを開発した。研究開発の結果、従来技術の延長で典型的な分散化アプローチに対応するだけでは、例に用いたようなソフトウェアの分散化には対応できないことがわかった。これは例に用いたソフトウェアがあまりうまくモジュール化されていないためだが、現実にはこのようなソフトウェアの方が多く、従来技術の問題を示しているといえる。これを解決するために、我々はアスペクト指向プログラミングのアプローチを採用し、非典型的な部分については開発者がきめ細かく分散化の方法を指定できるようにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 豊富な情報を基にしたpointcutを記述できるアスペクト指向言語2004

    • 著者名/発表者名
      中川清志, 千葉滋
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌:プログラミング 45(9)

      ページ: 47-58

  • [雑誌論文] リフレクションの高速化技術2004

    • 著者名/発表者名
      千葉滋, 立堀道昭, 佐藤芳樹, 中川清志
    • 雑誌名

      コンピュータソフトウェア 21(6)

      ページ: 5-15

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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