研究課題/領域番号 |
16016236
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
森 辰則 横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 助教授 (70212264)
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研究分担者 |
田村 直良 横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (20179906)
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キーワード | 複数文書要約 / 質問応答 / 情報ナビゲーション / 照応解析 / 文章構造 / 情報検索 / 情報抽出 |
研究概要 |
本研究の目的は、情報検索の結果として得られた文書群から利用者が真に必要とする情報を効率良く選択する手助けとなる情報提示技法を確立することである。我々は、その根幹をなすものが「複数文書間の関係を考慮した重要語抽出」であると考え、複数文書の類似構造を文書中の語の重要度に写像するという新手法の確立を目標としている。本研究では、これを基幹技術として、検索文書の要約ならびに情報ナビゲーション向け情報提示に関する技術を開発する。 本年度は、下記の知見を得た。 (1)知識との結束性に基づいた関連質問文群に答える質問応答 前年度までに検討した手法を改善すべく、一連の関連質問文群(以下、文脈依存型質問群)に答える質問応答に関する研究を行なった。前年度の手法では複数の質問に焦点を当てた要約文書を生成可能であったが、各質問の間の関連は想定されていなかった。ところが利用者が互いに関連のある複数の質問を行なう場合には、後の質問では省略や照応表現による参照が生じることが自然である。これに対して、我々は新しい照応解析手法である「知識との結束性に基づく手法」、ならびに、それを用いて文脈依存型質問文群に答える手法を提案した。知識との結束性に基づく手法とは、新しく発話された文と知識源と間の結束性を最大化するようにその新しい文の解釈を見つける方法である。知識源との結束性を示す尺度としては、質問に対する解のスコア分布に基づく手法を提案した。 (2)論説文における論理構造の解析と視覚化インタフェース 文章構造の解析結果は、「論理構成」という観点から文章評価へと応用できる。この研究では、論説文における話題の移り変わりに着目した筆者の論理の進め方についてモデル化し、それに基づいた文章解析を行う手法を提案した。また、その応用として解析結果を視覚化して表示し、人間が文章評価を行う際の支援となるようなユーザインタフェースを提案し実装した。
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