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2005 年度 実績報告書

表現が精密化可能なデータを対象とするソフトウェアの始祖学習による構成

研究課題

研究課題/領域番号 16016246
研究機関京都大学

研究代表者

山本 章博  京都大学, 情報学研究科, 教授 (30230535)

研究分担者 立木 秀樹  京都大学, 人間環境学研究科, 助教授 (10211377)
廣渡 栄寿  北九州市立大学, 経済学部, 助教授 (60274429)
キーワード帰納論理 / 極限同定 / 帰納的学習 / 実数の表現 / 精密化 / 始祖学習
研究概要

本年は,表現が精密化可能なデータとして実数を取り上げ,実数の表現(コード化)を用いて実数値関数を学習する始祖学習システムRealMISの構築を行った.そして,連続性を持つデータの始祖学習には,負例の提示と質問の利用が効果的であることを示した.
本研究を開始する前に研究分担者の立木は,実数のGrayコード表現を用いると,論理プログラミング言語によって実数の計算が表現可能であることを示していた.この事実に基づいて,実数の近似表現となる論理式(項)に対する,精密化を定義した.すなわち,ある実数の近似値の精度が増すことを,精密化という論理的手法によってに表現可能とした.
論理を用いたGayコードに基づく実数の近似値表現(Grayコード・パターンとよぶ)を入出力とする論理プログラムの始祖学習システムを構築するにあたっては,仮説の変更の他に,データの精度が上昇したことによる仮説の変更を認める必要がある.データの精度上昇は,Grayコード・パターンの精密化への代入によって表現されるが,これを例として用いると問題が生じる.すなわち,精度が低いときには正しいと考えられていた事実が,精度が高くなると,必ずしも正しくならなくなるという状況が生じる.そこで,Model Inference System (MIS)で用いられた質問と矛盾点追跡の組み合わせを,目標プログラムの探索だけではなく,例の精密化に対しても利用することにより,この問題を解決し,あるクラスの論理プログラムを推論するシステムRealMISを開発した.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] グレイコードとモデル推論を利用した実数値関数の学習,2006

    • 著者名/発表者名
      杉山麿人, 廣渡栄寿, 立木秀樹, 山本章博
    • 雑誌名

      人工知能学会人工知能基本問題研究会(第62回)資料 SIG-FPAI-A504

      ページ: 47-54

  • [雑誌論文] Hypothesis finding with proof theoretical appropriateness criteria2006

    • 著者名/発表者名
      Fronhoefer, B., Yamamoto, A
    • 雑誌名

      Theoretical Computer Science 350

      ページ: 140-162

  • [雑誌論文] 帰納論理プログラミングの基礎理論とその展開2006

    • 著者名/発表者名
      山本 章博
    • 雑誌名

      コンピュータソフトウェア 23・2(印刷中)

  • [雑誌論文] 極大頻出集合の探索を基礎とする帰納論理プログラミング2005

    • 著者名/発表者名
      津江遼子, 山本章博
    • 雑誌名

      人工知能学会人工知能基本問題研究会(第60回)資料 SIG-FPAI-A502

      ページ: 35-40

  • [雑誌論文] 有限の弾力性を含む証明の分析-有限の弾力性の手続き化に向けて2005

    • 著者名/発表者名
      マシュー デ・ブレクト, 山本章博
    • 雑誌名

      人工知能学会人工知能基本問題研究会(第61回)資料 SIG-FPAI-A503

      ページ: 93-98

  • [図書] Proceedings of the Workshop on Learning with Logics and Logics for Learning2005

    • 著者名/発表者名
      Akihiro Yamamoto, Kouichi Hirata
    • 総ページ数
      97
    • 出版者
      JSAI

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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