研究課題
本年度は、次のように多くの成果を得た。1.並列実行系の実装。おそらく、UMLモデルを直接実行するものとしては最初のものの一つと思われる。このシステムは、SMART独自のsignaling systemを持ち、これにより、丁度、UNIX processesが、signalにより、排他制御や協調などと行うのと同じように並行実行の制御が行えるようになった。これはモデルのみならず、ツールでも使用可能なsignalである。2.0mnipresent logを充実し、JUnitに基づいていたUnit testと、それに基づく、TDDの方法を根本的に実装しなおし、Tailer Testing Framework(TTF)という、分散・並行システムのtestとTDDが可能な新しいtesting frameworkを提唱し、また、それに基づくSMARTの新バージョンを作成した。これは、モデル実行と、omnipresent logへの書き込みと、testが、同時に並行実行され、logを介するために、testがモデル実行に影響をあえないという、従来のtesting frameworkには見られない、著しい特徴を持つ。これの実装は、前述のsignal systemによって可能となった。3.TTFをsupportするシステムを利用して、invariantをcheckすることが容易に実現できることを発見し実装した。4.TDDのsupport、特に、fake guidanceに、極く初歩的な推論を導入した。5。model elementとomnipresent logを統一的に参照できるSmart Markup Language(SML)の設計と、そのWysiwyg GUIブラウザを開発した。これにより、STWTを高機能化しrequirement managementに使えるようになった。このシステムは現在、SMART Reasoing Webと呼ばれている。6.SMART reasoing webにおいて、要求などの変更の局所的、大域的影響を検出する方法を開発した。
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UML 2004, Lecture Notes in Computer Science 3273
ページ: 395-409