研究課題/領域番号 |
16017237
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
榎本 信幸 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (20251530)
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研究分担者 |
岡田 俊一 山梨大学, 医学部附属病院, 講師 (20283202)
坂本 穣 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助手 (60324191)
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キーワード | C型肝炎 / レプリコン / インターフェロン / IRF / ISDR |
研究概要 |
HCV genotype 1b replicon系を作成、さらにその複製発現を任意の選択markerとreporter遺伝子でhigh-throughputに解析できるHCV replicon reporter systemを開発し、臨床的に血中HCV-RNA量、interferon効果を制御することが判明しているNS5A-ISDR変異のHCV replicon増殖に対する作用を解析し、ISDR変異がreplicon増殖を制御すること、そして、ISDRの変異により、その上流のserine cluster領域のリン酸化が変化することを明らかとした。今後、NS5A蛋白機能動態をNS5A-GFP融合蛋白を発現するrepliconにより解析する予定である。一方、Replicon増殖が成立したHuh7細胞株は、HCV repliconに対してpermissiveとなっており、HCV repliconをinterferonを用いて細胞内から排除(cure)したのちに再度HCV repliconを導入すると通常のHuh7に比べ非常に効率よくrepliconが増殖する。従って、通常のnon-permissive Huh7細胞とpermissive Huh7細胞を用いて、この両者で発現の変化している遺伝子を検索し、IRF-1の発現低下を見出した。このIRF-1の低下はcure細胞においても持続しており、何らかのepigeneticな変化がreplicon増殖により引き起こされたことが示唆された。
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