研究概要 |
1.VacAはHeLa細胞への作用の違いからm1VacAとm2VacAとに大別されている。そこで、HeLa細胞のRPTPについてしらべて結果、HeLa細胞にはVacA受容体としてRPTPαを有しているがRPTPβを持っていないこと、HeLa細胞に発現しているRPTPαの糖鎖修飾は他のm2VacAに感受性を示す細胞のRPTPαと異なり低分子であり、その違いがm2VacAへの認識を欠く結果であることが判明した 2.VacAのミトコンドリア障害はVacAによるBaxおよびBakの活性化に起因することが分かった。 3.VacAを作用させた細胞の空胞上に、VAMP7を確認したが、VAMP8は認められなかった。 4.VacAを添加すると、VAMP7mRNAの発現が増強するが、VAMP8は変化しない。 5.GFP-wild VAMP7を強制発現させたAGS細胞のcell lysateを抗GFP抗体で免沈、抗Syntaxin7抗体でブロットしたところ、syntaxin7がVAMP7と共沈し、また、毒素ありの方が、バンドが強かった。しかし、GFP-syntaxin7を強制発現させて、抗GFP抗体で免沈、抗VAMP7抗体でブロットしたが、現在そのバンドが同定できていない。 6.Wild type, mutant typeのVAMP7を過剰発現させたpermanent cell lineを作ろうとしたが、発現すると細胞が死んでしまうようで、cell lineが得られなかった。
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