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2004 年度 実績報告書

角倉家により展開された江戸期の河川管理技術に関する土木史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16018209
研究機関岐阜大学

研究代表者

田中 尚人  岐阜大学, 工学部, 講師 (60311742)

研究分担者 石垣 泰輔  京都大学, 防災研究所, 助教授 (70144392)
キーワード交通工学・国土計画 / 水工水理学 / 都市計画・建築計画 / 土木環境システム / 土木史
研究概要

本年度の研究成果として,下記の2点を報告する.
(1)角倉家により展開された河川管理技術の関連資料の所在調査(田中・石垣)
古くは葛野川,大堰川と呼ばれ数々の治水事業が展開されてきた桂川に関する河川工事の中でも角倉了以による大堰川の開削(1606)は治水,舟運の河川管理上示唆に富む業績が多くある.大堰川開削に関する史料は京都市歴史資料館,亀岡市文化資料館等に保管されている.
また,同じく角倉家造営の高瀬川,西高瀬川に関する資料は既存の研究を含め,京都市の水辺に関わる文献に多く収められている.これら江戸期の河川管理技術に関連する資料を収集し整理した.
古地図などの歴史的地形情報を現代の地図に定位するために,本年度は簡易測量器具を購入し,現代空間における過去の水辺空間の再現などを行った.
(2)舟運を基軸とした角倉家の運河管理技術に関する土木計画的分析(田中)
舟運を機軸とした都市内の水辺の管理・運営と,土地利用の変遷や都市的アメニティ提供の変容に関する景観工学的分析を行った.基礎的な運河建設事業に関して,土木計画的プロジェクト評価を行い,通常のインフラストラクチャーのマネジメントに加え,沿川の土地利用を管理することによりまちに賑わいを創り出した都市経営手法が特筆に値する.
また,高瀬川,西高瀬川に沿っての都市施設整備や都市文化形成に関する文献調査,史料分析と合わせて3次元CADを用いて空間データとして格納した.江戸期以降の街並みの変化と都市形成の関係を分析する基礎資料として,今後の都市施設配置や景観形成方針の誘導など,都市デザインへの適用を図る.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 環境と都市のデザイン-表層を越える試み・参加と景観の交点から-2004

    • 著者名/発表者名
      田中尚人 他(分担執筆)
    • 総ページ数
      192
    • 出版者
      学芸出版社

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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