研究課題/領域番号 |
16018215
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
松村 雅文 香川大学, 教育学部, 助教授 (50239084)
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研究分担者 |
北林 雅洋 香川大学, 教育学部, 助教授 (80380137)
木原 溥幸 徳島文理大学, 文学部, 教授 (60035889)
西川 桂子 鎌田共済会郷土博物館, 学芸員
萩野 憲司 東かがわ市歴史民俗博物館, 学芸員
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キーワード | 久米通賢 / 日本史 / 天文暦学・測量史 / 銃砲開発 / 塩田開発 |
研究概要 |
久米栄左衛門通賢(1780〜1841年)は、高松藩領において、天体観測や計算、測量機器、時計、鉄砲や大砲などの製作、讃岐の測量、塩田開発、銅山設備の改良、港湾の構築などの多くの事業を、高い水準において成し遂げた人物である(香川県歴史博物館編『久米栄左衛門〜創造と開発の生涯〜』、2002)。久米に関する史料は、鎌田共済会郷土博物館(香川県坂出市)を中心に、豊富に存在することが知られている。2002年には、同博物館内で新たな史料も発見されている(西川(2003)、中村・御厨編『久米栄左衛門研究の新展開』、2003)。しかしながら、久米の研究はあまり進んでおらず、様々な機器製作の実際や、機器を用いての測定方法、科学に対する考え方、当時の日本の科学界の中での位置づけ、更には背景となる高松藩との関係など、解明するべき課題は多い。関連する多分野の研究者が協力して調査・研究する事により、これらが解明されると期待される。 平成16年度の調査・研究は次のとおりである: 1 久米に関する総合目録作成のための調査:鎌田共済会郷土博物館における、久米に関する文書史料の調査は、デジタルカメラによる撮影を含めて、ほぼ完了した。次年度は、同博物館における器物に関する調査と、東かがわ市歴史民俗博物館等における史料の調査を行う。 2 史料の研究:史料の調査と平行して、個別の課題についての研究を進めた。2ヶ月に1回(平成16年5月17日、7月12日、9月13日、11月8日、平成17年1月17日、3月14日)、メンバー全員が集まる研究会を開き、最新の研究内容を報告して情報交換を行い、研究の進展を図った。次年度もこの研究会は継続される予定である。
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