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2004 年度 実績報告書

分析化学的手法による銃砲技術史の相関研究

研究課題

研究課題/領域番号 16018221
研究機関国立歴史民俗博物館

研究代表者

宇田川 武久  国立歴史民俗博物館, 研究部, 教授 (70104750)

研究分担者 齋藤 努  国立歴史民俗博物館, 研究部, 助教授 (50205663)
小瀬戸 恵美  国立歴史民俗博物館, 研究部, 助手 (80332120)
キーワード分析化学 / 材質 / 鉄炮 / 技術 / 火薬 / 砲術秘伝書 / 弾速
研究概要

本研究は、
1)各地の博物館が所蔵する銃砲類について、文献資料と実物資料の調査とデータの集積を行い、そのうえで歴史的意義を抽出する。
2)には銃砲の運用機能の検証として、火薬の化学組成と性能や腐食性との関連性、さらに銃砲の機関部である撃発装置に用いられる金属物質の化学組成と弾性力や機能との関連を調べることの2点を目的としている。
さらに本研究の特徴としては、弾速測定装置、大型資料を分析できる電子線プローブマイクロアナライザーやエックス線分析装置など科学機器をもちいることにある。
本年度の実積としては
1)については、おおよそ東日本地域における銃砲、日本の古式銃砲と西洋の古式銃の所在情報を収集し、さらに銃砲の、それぞれの特徴を知るために実物資料の銃砲の詳細を分解して観察した。また銃砲の歴史的推移を知るために砲術秘伝書などの技術書の内容調査を行って、一部の銃砲についての特徴が確認できた。
2)については、歴史時代にもちいられた口径のことなる幾種類かの古式銃砲に黒色火薬を装填して実弾を発射させて、弾速を計測できる弾丸測定用装置によって計測した。その結果、歴史時代に使用された黒色火薬が現在使用されている無煙火薬と爆発エネルギーとほとんど差異のないことがわかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 鉄砲伝来と南蛮流の流行2004

    • 著者名/発表者名
      宇田川武久
    • 雑誌名

      栃木史学 19

      ページ: 36

  • [雑誌論文] 鉄の卸工程などに伴う炭素の挙動について2004

    • 著者名/発表者名
      齋藤 努ほか
    • 雑誌名

      日本文化財科学大会発表要旨

      ページ: 1

  • [雑誌論文] 大川遺跡における続縄文時代ガラス玉の自然科学的分析2004

    • 著者名/発表者名
      小瀬戸恵美ほか
    • 雑誌名

      余市水産博物館研究報告 8

      ページ: 3

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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