研究概要 |
1;前年度までに単離したゼブラフィッシュ網膜特異的プロモーターであるRx, Chax10プロモーターについて、その制御下に繋いだEGFPの発現を、内在性のRx, Chx10の時空的発現と詳細に比較し、単離したプロモーターがどちらも網膜特異的なこれらの遺伝子の発現パターンと極めて良く一致することを確認した。 2;さらにこれらのプロモーター下で発現させるため、Wnt, be-ta cateninaなどの遺伝子を単離し、構成的活性化フォーム、優勢劣性変態体などを作製し、ゼブラフィッシュの受精卵にインジェクションし、そのフェノタイプを網膜と水晶体を中心に観察した。これまでのところ安定したフェノタイプが得られず、トランスジェニックゼブラフィッシュを作製して観察することにした。 3;水晶体の核の消失にCAD(caspase activated DNAse)の関与が予想される予備的な結果をそれまでに得たので、モルフォリーノアンチセンスオリゴ(MO)を用いて、その役割を検討した。CAD特異的MOをゼブラフィッシュ受精卵に注入すると、水晶体のみならず、網膜の発生に大きな影響がでた。
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