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2005 年度 実績報告書

栄養源からのシグナルによる酵母細胞周期の制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 16026241
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

西沢 正文  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20218150)

キーワード細胞周期 / サイクロン / 栄養源 / ホメオスタシス / 転写制御
研究概要

Rim101によるCLN2の発現抑制をPho85が解除する機構を解析するために、Pho85とRim101の生化学的相互作用を調べた結果、、Rim101のプロセシングは野生型株とpho85欠失株で差が見られず、さらにRim101のバンドシフトパターンにも大きな違いは見られなかった。これらのことから、Pho85が直接Rim101をリン酸化しているとは考えにくい。RIM101はアルカリ条件下で誘導されることから、pho85欠失株の細胞内pHを測定したところ、野生型株よりもアルカリ側になっていることを見いだした。これより、pho85欠失により細胞内がアルカリ条件となった結果、RIM101発現が誘導され、CLN2抑制が起きると考えるのが妥当と結論した。
pho85欠失株中でPho4を過剰発現させると生育停止を引きおこす。Pho4が結合する部位を酵母ゲノム全領域について、クロマチン免疫沈降とゲノム全領域をカバーするtiling arrayへのハイブリダイゼーションを組み合わせたChIP on Chip法によって解析したところ、Pho4がCLN3,WHI5,FKH2など細胞周期を制御する遺伝子の上流域に結合することを見いだした。Pho4が実際にこれら遺伝子のプロモーター領域に結合することを、遺伝子特異的なプライマーを用いて免疫沈降クロマチン画分をPCRで増幅できることで確認した。特にFKH2発現はリン酸濃度とPho4に依存することがわかり、G2/M期の制御にPho85-Pho4が関与する可能性が示された。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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