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2005 年度 実績報告書

分裂酵母Mis6動原体複合体が果たすM期チェックポイント機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16026244
研究機関久留米大学

研究代表者

齋藤 成昭  久留米大学, 分子生命科学研究所, 講師 (30352123)

研究分担者 高橋 考太  久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (40303804)
キーワード動原体 / キネトコア / M期チェックポイント / スピンドル / Mad2 / Mis6
研究概要

M期チェックポイントは、スピンドルと動原体(キネトコア)が正しく結合するまでM期中期から後期への細胞周期の進行を抑制する制御機構です。本研究では、「Mis6-Sim4複合体を含む動原体構成要素がM期チェックポイント機構においてどのような役割を果たしているか」に焦点を当てて解析を進めてきました。昨年度までに、Mis6-Sim4機能あるいはNuf2機能が損なわれるとM期チェックポイント機構の構成因子であるMad2蛋白質が動原体に局在化出来なくなることを見出しました。Nuf2複合体は、M期におけるMis6複合体の安定な動原体局在に必須でした。これらを受けて本年度は、Mis6複合体とMad2蛋白質の物理的相互作用についての可能性を検討しました。その結果、Mis6複合体とMad2蛋白質が細胞内で物理的に結合することを示す結果を免疫沈降法により得ました。この物理的相互作用は、M期チェックポイントが活性化されている細胞でのみ起こっており、Mad2の動原体局在化との関連性が強く示唆されました。さらに、Mis6蛋白質の部分断片を用いた解析により、Mis6がそのN末領域を介してMad2と結合している可能性が示唆されました。興味深いことに、このMis6 N末断片は間期には核全体、M期にはスピンドル上に局在化することが明らかになりました。これらの結果は、Mis6複合体が動原体とスピンドルの両方と相互作用し得ることを示しており、さらに動原体とスピンドルの結合状態をモニターしてMad2の局在状態をコントロールする制御装置として機能している可能性を示唆していました。これらの成果の一部を、他の研究プロジェクトより得られた成果とあわせてMolecular Biology of the Cell誌に公表しました。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Spindle Checkpoint Signaling Requires the Mis6 Kinetochore Subcomplex, Which Interacts with Mad2 and Mitotic Spindles2005

    • 著者名/発表者名
      Shigeaki Saitoh et al.
    • 雑誌名

      Molecular Biology of the Cell 116

      ページ: 3666-3677

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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