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2004 年度 実績報告書

ショウジョウバエ学習記憶中枢形成遺伝子の網羅的解析

研究課題

研究課題/領域番号 16027206
研究機関筑波大学

研究代表者

古久保 克男 (徳永 克男)  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 助教授 (00272154)

研究分担者 小林 正友  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (40360549)
キーワード神経発生 / 脳 / ショウジョウバエ / 学習記憶 / 遺伝子 / マイクロアレー
研究概要

キノコ体はショウジョウバエ脳容積の6割を超える発達した神経構造であり、学習記憶をはじめ多様な高次機能の中枢である。また、dunce, rutabaga等の多数の学習記憶遺伝子の発現部位である。本年度は、ショウジョウバエ・キノコ体で発現する遺伝子群の網羅的同定をおこない、さらに同定した遺伝子のキノコ体形成における発現部位の解析を行った。一令初期のショウジョウバエ幼虫にDNA複製阻害剤を摂取させ、キノコ体神経芽細胞を特異的に殺傷し、キノコ体を持たないハエを作製した。このハエの脳から全RNAを抽出し、遺伝子発現プロファイルを野生型の脳と比較した。この解析により,ショウジョウバエの脳で中レベル以上の発現を示す9,637個の遺伝子をまず明らかにした。さらに、発現レベルの比較により、キノコ体の欠損により発現が低下する1,465個の遺伝子を同定した。また、これらの中から、統計処理によりマイクロアレーデーターの再現性が高い103個の遺伝子を選別した。このうち59の遺伝子は転写因子,分泌因子,細胞接着因子等の既知の遺伝子と相同性を持つものであった。しかしながら、他はいずれも機能未知の遺伝子であった。マイクロアレーによる結果を検証し、さらにキノコ体以外の脳における現部位を明らかにするために、代表的な遺伝子についてmRNA発現パターンをin situハイブリダイゼーションにより確認した。この結果、多くの遺伝子についてキノコ体における特異的な遺伝子発現を確認した。また、いくつかの遺伝子につては、キノコ体以外にも触角葉周辺や食道下部神経節等での発現が観察された。さらに、発生過程における遺伝子発現の推移を明らかにするために、幼虫期における発現様式を明らかにするとともに、変異体を用いた機能解析を推進している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 図書 (1件)

  • [図書] Homeobox and nervous system development in "Encyclopedia of Neuroscience, 3rd ed." (eds.George Adelman, Barry H.Smith.)2004

    • 著者名/発表者名
      Furukubo-Tokunaga, K. (分担)
    • 総ページ数
      7/2000
    • 出版者
      Elsevier, New York

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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