研究概要 |
トランスジェニックマウスによるMsx1,Msx2ダブルノックアウトマウスのレスキュー実験 本年度は、いずれも転写開始点から約5kb上流までのMsx1およびMsx2プロモーターを単離し、これらに全長のBmp4 cDNAをつなぎ、さらに、これらのプロモーターによりLacZ遺伝子が発現誘導されるトランスジーンを作成し、これらのトランスジェニックマウスを作成した。現在、Msx1,Msx2ノックアウトマウスと交配しているところで、今後、これらのトランスジーンを有するMsx1,Msx2ダブルノックアウトマウスの表現型を調べて行く予定である。 Msx1,Msx2により発現調節を受けるBmp4のCis-DNA領域の同定 Bmp4の転写開始点から約20kb上流までの領域をマウスジェノミッックライブラリーから単離し、単離を作成した。種々の長さのBmp4の調節領域をluciferase遺伝子あるいはLacZ遺伝子につないだプラスミドを作成した。現在、Bmp4の調節領域をluciferase遺伝子につないだプラスミドをCOS7,NIH3T3などの細胞に、CAGプロモーターにMsx1,Msx2をつないだCAG-Msx1,CAG-Msx2プラスミドとともにco-transfectionし、どの領域にMsx1,Msx2により発現調節を受けるBmp4のCis-DNA領域が存在するのか調べている。今後、Bmp4の発現が阻害される胎生13.5日のMsx1ノックアウトマウスの口蓋突起に、種々の長さBmp4の調節領域をLacZ遺伝子につないだプラスミドをCAG-Msx1,CAG-Msx2プラスミドとともにelectroporationにより遺伝子導入する実験系による検討も行う予定である。
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