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2005 年度 実績報告書

下等脊索動物からみた脊索動物の基本的な発生システムとその変化

研究課題

研究課題/領域番号 16027244
研究機関首都大学東京

研究代表者

西駕 秀俊  首都大学東京, 都市教養学部, 助教授 (60131918)

キーワードホヤ / カタユウレイボヤ / マボヤ / Hox / Lhx / 機能
研究概要

カタユウレイボヤの発生におけるHox遺伝子の機能の解析
我々は、カタユウレイボヤのHox遺伝子のクラスター構造、およびメンバー遺伝子の発生過程における発現をFISHおよびWISHによって系統的に解析し(Ikuta et al., 2004)、カタユウレイボヤのHox遺伝子クラスターは崩壊しつつあること、コリニアリティも失われつつあること、さらに尾索動物亜門の成立とHox遺伝子のクラスター構造およびいくつかのメンバー遺伝子の欠失とが深く関わっていることを指摘した(Ikuta and Saiga, 2005)。さらに、カタユウレイボヤの発生におけるHox遺伝子の役割を明らかにするため、すべてのメンバー遺伝子について、アンチセンスモルフォリノオリゴヌクレオチドを用いた翻訳阻害により機能解析を試みた。この中で、Ci-Hox10およびCi-Hox12については、それぞれ、尾芽胚の尾の先端が正常胚のものに比べて丸くなる、幼若体の消化管の一部が形成されなくなる形態異常が認められた。
ホヤのLhx3遺伝子の構造と発現制御機構の解析
脊椎動物においては、LIMホメオドメイン遺伝子の1つLhx1遺伝子はシュペーマンオーガナイザーの機能因子として知られている。ホヤの原腸形成においてはLhx3遺伝子が主として内胚葉の系譜で発現する。我々は、マボヤのLhx3遺伝子について、以前にmRNAの塩基配列を調べていた尾芽胚期に加え、卵割期からのmRNAとファージゲノムクローンの塩基配列解析を行ってマボヤLhx3遺伝子のゲノム構造を明らかにした。カタユウレイボヤについても、2つの発生段階でのmRNAの配列を調べ、マボヤと同様な時期特異的転写産物があること、そして時期特異的に発現する2つのエクソンがあることを確認した。現在転写機構の解析を進めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Making very similar embryos with divergent genomes : conservation of regulatory mechanisms of Otx between the ascidians Halocynthia roretzi an Ciona intestinalis.2005

    • 著者名/発表者名
      Oda-Ishii I., Bertrand, V., Matsuo I., Lemaire, P., Saiga, H.
    • 雑誌名

      Development 132

      ページ: 1663-1674

  • [雑誌論文] Organization of Hox genes in ascidians : present, past and future.2005

    • 著者名/発表者名
      Ikuta T., Saiga, H.
    • 雑誌名

      Developmental Dynamics 233

      ページ: 382-389

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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