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2005 年度 実績報告書

マウス鰓弓内で遠近軸情報を規定するDlx3遺伝子の発現調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16027253
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

隅山 健太  国立遺伝学研究所, 集団遺伝研究系, 助手 (00370114)

キーワード発生・分化 / 発現制御 / 進化 / 遺伝子 / ゲノム / トランスジェニックマウス / evo-devo / cis-因子
研究概要

1)鰓弓特異的エンハンサーI37-2エレメントについて、より詳細なデリーション解析を行った結果、250bpよりも領域を狭めた場合にはエンハンサー活性が失われることが判明した。この領域に含まれる転写因子結合配列は複数のホメオボックス因子結合配列とbHLH転写因子結合配列E-boxであったことから、これらの因子が鰓弓発現に必須の因子であることが示唆された。このほか、新たに11種のほ乳類からDlx3-7クラスター全長を含むBAC配列をスクリーニングし、配列を決定し既存の配列を含め多種間比較した。我々が用いたヒト、ヒヒ、キツネザル、マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ウシ、ブタ、コウモリ、ヘッジホッグ、アルマジロ、オポッサムの比較では、すべての種に鰓弓特異的エンハンサーI37-2が保存しているのが確認された。ところが単孔類のカモノハシについてはこのエレメントが存在しないことがわかった。魚類ゲノムにはI37-2エレメントが存在しないことと考え合わせると、I37-2はほ乳類で進化した鰓弓由来の頭蓋形態発生に必要なエレメントである可能性が示唆される。現在この結果を投稿準備中である。2)Dlx3-7クラスターの遺伝子間領域約20kbには、I37-2以外にも複数のエンハンサー候補領域があるが、そのうちの一つI37-1からI37-3を含むDlx3遺伝子の下流約2.2kbの領域が、四肢でのDlx3遺伝子の発現を制御する領域であり、このエレメント中には指間領域およびAER両方の発現制御領域が含まれていることを明らかにした。現在このエレメントのエンハンサー活性と進化に関する論文の投稿準備中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 脊椎動物の比較ゲノム:遺伝子間領域の比較解析2005

    • 著者名/発表者名
      隅山健太
    • 雑誌名

      細胞工学 24

      ページ: 1108-1111

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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