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2005 年度 実績報告書

三世代の質量構造と新しい物理

研究課題

研究課題/領域番号 16028202
研究機関埼玉大学

研究代表者

佐藤 丈  埼玉大学, 理学部, 助教授 (60322294)

キーワード超対称性 / 量子力学の原理的問題 / ニュートリノ
研究概要

将来のニュートリノ振動実験において、超対称性を持つように拡張された標準理論がどのようのな新しい信号を出しうるかについて詳細に計算した。具体的には、ループの二重勘定や不確定性関係、そして荷電レプトンにおけるレプトンフレーバーの破れに関する現在の制限をきちんと考慮して計算した。残念ながら、荷電レプトンにおけるレプトンフレーバーの破れとの相関が強く、それらの現在の実験からの制限を考慮に入れると、現在考えられている将来の実験では、その影響が見えることはないであろうくらいに小さくなりそうであることがわかった。
そのため、より詳しい実験を行う必要があることから、今までとは違うタイプの実験を提案した。具体的には原子核による電子捕獲を利用してニュートリノを作ろうというものである。この過程においては、原子核の静止系におけるニュートリノのエネルギーが非常に良く定まっていることから、原子核を加速することにより任意のエネルギーのニュートリノを作ることが出来、より精密な実験ができる可能性があることを示した。
一方で、超対称標準理論は、宇宙論的にもおもしろい性質を持ち、もうすぐLHCである程度のことが観測できると期待されている。この観測において、宇宙の暗黒物質の残存量を説明するあるパラメタ領域において、stauと呼ばれる粒子が大変超寿命になることを示し、このことが、宇宙の観測との重要なクロスチェックになることを示した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Long life stau in the minimal supersymmetric standard model2006

    • 著者名/発表者名
      T.Jittoh, J.Sato T.Shimomura, M.Yamanaka
    • 雑誌名

      Physical Review D 73

      ページ: 055009

  • [雑誌論文] Signature of the Minimal Supersymmetric Standard Model with Right-Handed Neutrinos in Long Baseline Experiments2005

    • 著者名/発表者名
      T.Ota, J.Sato
    • 雑誌名

      Physical Review D 71

      ページ: 096004

  • [雑誌論文] Monoenergetic Neutrino Beam for Long-Baseline Experiments'2005

    • 著者名/発表者名
      J.Sato
    • 雑誌名

      Physical Review Letters 95

      ページ: 131804

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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