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2005 年度 実績報告書

電子・陽電子リニアコライダーにおける標準模型を超える新しい物理の現象論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16028204
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

曹 基哲  お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 助教授 (10323859)

研究分担者 菅本 晶夫  お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (70132686)
キーワード超対称性 / ゲージボソン / LHC / S行列 / 電気双極子能率
研究概要

(1)LHCにおける、超対称粒子生成渦程に関する研究を行った。
取り上げたのは、ゲージボソン対消滅によるカラーを持たない超対称粒子、すなわちスレプトンやチャージノ、ニュートラリーノなどの対生成過程である。研究の特徴として、素粒子反応課程の行列要素生成プログラムSUSY-MadGraph開発し、これを用いて各課程の詳細な計算を行った。また、S行列のユニタリティより、同一過程に奇与する複数の散乱振幅の和は高エネルギー極限で有限な値に収束しなくてはならない。このことより、複数の相互作用結合定数間に成り立つ関係式、ユニタリティ和則(sum rules)を与えた。
(2)超対称性模型における、中性子の電気双極子能率(Electric Dipole Moment、以下EDM)が、理論のフレーバー構造にどのような感度を持つのかを、スクォーク・セクターの最も一般的なフレーバー構造のもとで定量的な評価を行った。グルノイ交換ダイアグラムがフレーバー構造に最も高い感度を持つことを指摘し、またスクォーク世代間の質量差に比例して、EDMの予言値が大きくなる事を示した。
(3)科研費による研究支援者として大下範幸を採用し、当該研究課題に関する研究を推進した。ニュートリノ質量の存在により起こるであろう、超対称粒子スニュートリノのフレーバーを変える相互作用を、電子・陽電子衝突過程で検証する可能性について研究を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Weak boson fusion production of supersymmetric particles at the LHC2006

    • 著者名/発表者名
      G.C.Cho 他5名
    • 雑誌名

      Physical Review D 73

      ページ: 054002

  • [雑誌論文] Neutron electric dipole moment an flavor changing interactions in supersymmetric theories2005

    • 著者名/発表者名
      G.C.Cho, N.Haba, M.Honda
    • 雑誌名

      Modern Physics Letters A 20

      ページ: 2969

  • [雑誌論文] Generation-changing interaction of sneutrinos in e+ e- collisions2005

    • 著者名/発表者名
      N.Oshimo
    • 雑誌名

      Euro.Phys.J.C 39

      ページ: 383-388

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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