研究課題/領域番号 |
16028218
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
中尾 幹彦 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (80290857)
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研究分担者 |
伊藤 領介 大学共同利用機関法人, 高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所, 助教授 (90193531)
樋口 岳雄 大学共同利用機関法人, 高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所, 助手 (40353370)
鈴木 聡 大学共同利用機関法人, 高エネルギー加速器研究機構・計算科学センター, 助手 (50280508)
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キーワード | データ収集 / 光通信 / FPGA / B中間子 / KEKB / Belle |
研究概要 |
平成16年度はKEKBアップグレード計画(Super-B)のためにデータ収集系を一新する一環として光通信路の必要性および実現方法を研究した。Super-Bでのデータ収集には共通VMEモジュールにアナログ・デジタル変換モジュールを装着することにより実現するが、特にSuper-B用のシリコンバーテックス検出器や電磁カロリメータの読出しではこの方式では対応できず、検出器付近でのアナログ・デジタル変換が必要となる。このときにデータを検出器付近から共通VMEモジュールへ転送するのに必要となる高帯域光通信路の確立方法の検証のためにVMEモジュールを作成した。製作時には、当初予定していたXilinx社のVertexII Pro-XFPGAとRocketPHYの組合せにかわり10Gbpsに対応可能なVirtex4 FPGAが発表されていたが未出荷であったことおよび10Gbpsの基板設計時の問題点などがわかってきたこともあり、このモジュールはVertexII Pro FPGAを使用して設計された。データ転送速度こそ2Gbpsではあるが、この十分に高速データをFPGAから直接ドライブすることにより非常に限られた基板上でデータ転送およびFPGA内に含まれるPowerPC CPUを使用した高度な後段処理が可能になる。モジュールは16年度末に完成し、現在このモジュール間での光通信などの性能標価を行っているところである。
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