研究概要 |
平成16年度の成果を以下にまとめる. 1.ADEOS-II衛星データの解析 ADEOS-2/POLDER, GL1データの取得により,2003年4月から10月の大気エアロゾル,水蒸気量の全球規模分布図を度出した.ADEOS/POLDERデータの成果との比較から,1997年から2003年へのエアロゾルと水蒸気量の年変化を把握できた. 2.地上観測の実施 (1)大気エアロゾル観測網を用いた定点放射観測網の維持:和歌山県白浜,東大阪,長崎県福江島の3ヶ所に放射計を設置し,エアロゾルの連続観測を実施した.いずれのサイトのデータもAERONET(NASA), SKYNET(千葉大学・東京大学)データとしてWeb上で公開している. (2)遠征偏光放射観測:2004年12月から2005年2月の「みらい研究航海」参加による赤道域太平洋上での観測を実施した。2005年2月24日から3月7日にはハワイマウイ島ハレアカラ山で機器構成観測を実施した. (3)粒子状浮遊物質の定点連続観測:東大阪市近畿大学キャンパスに,2004年3月15日に新たにSPM-316D(紀本電子)を設置し,TSP/PM10,PM2.5,OBCの自動観測を行い,都市域大気に関する新たな知見を得た.
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