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2004 年度 実績報告書

フラットパネルX線ディテクターを用いた関節動態機能診断支援システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16035206
研究機関金沢大学

研究代表者

真田 茂  金沢大学, 医学部, 教授 (50020029)

研究分担者 宮地 利明  金沢大学, 医学部, 助教授 (80324086)
キーワード関節動態 / X線検査 / X線フラットパネルディテクタ / スクリーニング検査 / 顎関節 / 膝関節 / 肩関節 / 手関節
研究概要

現在,各種関節を対象としたX線画像検査では,その簡便性と被検者への低侵襲性のために,ほとんど正面像,側面像などの静止画像を撮像して評価している.しかし,多くの関節疾患は当該関節の運動機能を阻害するため,その動態情報を得ることが極めて重要である.我々は,動画対応のフラットパネルX線ディテクタ(FPD)システムを用いて,各種関節の短時間時系列X画像を取得し,それらの動態機能を定量的に解析する方法を開発している.この動態解析の結果を従来の画像検査法から得られる解析結果と比較し,この新しいX線動態検査法が正しい診断情報を提供できるかどうかを検証した.
本研究では,開閉口運動における顎関節動態と掌背屈運動における手関節動態を対象として,MRIによる準動態解析の結果と比較検討した.その結果,我々の開発した新X線動態検査法は簡便に運動機能を評価できる有望なスクリーニング画像検査法であることが明らかとなった.たとえば,顎関節について,クリック(顎関節異常の一種)の症状を持つ対象では,MRI検査法でその前方転位が観察されることを推測していた.しかしMR画像上,視覚的な画像所見でも下顎頭の定量的な動態解析結果でも,特にクリックを示唆するような兆候は見られなかった.すなわち,むしろ,関節円板に明らかな異常が認められないような軽微な機能障害は,我々が開発したX線動態検査法の方が検出感度において優れていることが示唆された.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] フラットパネルX線ディテクタを用いた各種関節動態画像診断法とコンピュータ解析法の開発2005

    • 著者名/発表者名
      真田茂, 宮地利明, 田中利恵, 他
    • 雑誌名

      文部科学省科学研究補助金 特定領域研究「多次元医用画像の知的診断支援」第2回シンポジウム 予稿集

      ページ: 15

  • [雑誌論文] フラットパネルディテクタ装置による頭部軸位動態画像を対象とした顎関節動態解析法2005

    • 著者名/発表者名
      大谷友梨子, 真田茂, 上木耕一郎, 他
    • 雑誌名

      医用画像情報学会雑誌 22・1

      ページ: 73-78

  • [雑誌論文] フラットパネルX線ディテクターによる各種動態検査・解析法2004

    • 著者名/発表者名
      真田茂
    • 雑誌名

      画像通信(日本放射線技術学会 画像分科会) 27・2

      ページ: 2-4

  • [雑誌論文] 動画対応フラットパネルディテクタ装置を用いた新しい膝関節動態解析法2004

    • 著者名/発表者名
      森岡茂晃, 真田茂, 北岡克彦, 他
    • 雑誌名

      医用画像情報学会雑誌 21・1

      ページ: 116-121

  • [図書] 医用放射線科学講座14 医用画像工学第2版2004

    • 著者名/発表者名
      岡部哲夫, 小寺良衛, 真田茂, 他
    • 総ページ数
      332
    • 出版者
      (株)医歯薬出版

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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