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2004 年度 実績報告書

カルモジュリン結合蛋白質によるシンタキシン機能のCa^<2+>依存性制御の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16044216
研究機関新潟大学

研究代表者

五十嵐 道弘  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50193173)

研究分担者 渡部 通寿  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40303127)
牛木 辰男  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40184999)
キーワード小胞輸送 / ミオシンV / シンタキシン / カルモジュリン / 開口放出 / 神経細胞 / カルシウム / 原子間力顕微鏡
研究概要

2年計画の一年目の本年度は、以下の研究を行った。
1)ミオシンVとシンタキシンのカルシウム依存性結合を詳細に解析し、原子間力顕微鏡による結合部位を確定した。また原子間力顕微鏡を用いたこの複合体の観察方法をほぼ確立した。この結合はミオシンVのneck domainで生ずるという、きわめてユニークな性質を持ち、結合のカルシウム依存性はカルシウム依存性にneck domainからのカルモジュリン遊離が起こるという既知の事象と、リンクしていることを証明した。この結合はミオシンVの運動性それ自体は変化させないことを確認した。また抗neck domain抗体の細胞内導入によって、この相互作用は小胞の供給過程に関与することを解明した。以上の結果は、シンタキシンとミオシンVの結合が、開口放出時の小胞サイクリングに深く関わっていることを示している。また開口放出の調節に関与する直接的な証拠と考えられる。
2)CaMKII結合能が低い変異R151Gを入れたシンタキシン1A,1Bのノックインマウスを作成中であり、ターゲッティングベクターはシンタキシン1A,1Bとも完成した。1Aについては、導入ES細胞のスクリーニングにも成功してマウスを作成中である。1Bについては、現在、スクリーニングの継続を行っており、確認作業に入っている
3)CaMKIIとシンタキシンとの結合がシンタキシンの立体構造の調節を介していることを証明するため、これをパルスESRで解析可能とするため、いくつかの変異体を作成した。
4)シンタキシンに関する非神経型アイソフォームとミオシンVの相互作用を解析し、ある種の非神経型シンタキシンには神経型と同様、ミオシンV結合能を有すると思われる結果を得た。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Role of Ser50 phosphorylation in SCG10 regulation of microtubule depolymerization2005

    • 著者名/発表者名
      Togano T, Kurachi M, Watanabe M, Grenningloh G, Igarashi M
    • 雑誌名

      J Neurosci Res (印刷中)

  • [雑誌論文] Glia-derived inhibitors of axonal regrowth2005

    • 著者名/発表者名
      Igarashi M, Sato M
    • 雑誌名

      Acta Medica et Biologica (印刷中)

  • [雑誌論文] シナプス終末形成の機構2004

    • 著者名/発表者名
      五十嵐 道弘
    • 雑誌名

      蛋白質核酸酵素 49(3)

      ページ: 263-269

  • [雑誌論文] Atomic force microscopy of human metaphase chromosomes after differential staining of sister chromatids.2004

    • 著者名/発表者名
      Kimura E, Hoshi O, Ushiki T
    • 雑誌名

      Arch Histol Cytol. 67(2)

      ページ: 171-177

  • [雑誌論文] Cytoarchitecture of the normal rat olfactory epithelium : light and scanning electron microscopic studies.2004

    • 著者名/発表者名
      Nomura T, Takahashi S, Ushiki T
    • 雑誌名

      Arch Histol Cytol. 67(2)

      ページ: 159-170

  • [雑誌論文] Neutrophil extravasation in rat mesenteric venules induced by fMLP with special attention to a barrier function of the vascular basal lamina2004

    • 著者名/発表者名
      Hoshi O, Ushiki T
    • 雑誌名

      Arch Histol Cytol. 67(1)

      ページ: 107-114

  • [図書] ブレインサイエンスレビュー2004(伊藤正男, 川合述史編)2004

    • 著者名/発表者名
      五十嵐 道弘
    • 総ページ数
      291

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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