• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

ラフトからのエンドサイトーシスとシグナル伝達

研究課題

研究課題/領域番号 16044234
研究機関九州大学

研究代表者

田中 嘉孝  九州大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (20217095)

研究分担者 藤田 英明  九州大学, 大学院・薬学研究院, 助手 (80291524)
キーワードメンブレントラフィック / リソソーム / エンドソーム / 脂質ラフト / シグナル伝達 / GPIアンカー / エンドサイトーシス / マイクロドメイン
研究概要

ラフトに局在する新規蛋白質の解析を行ない、N末端の疎水性アミノ酸領域とC末端に付加されたGPIの2ケ所で膜を貫通する大変ユニークなトポロジーを有する蛋白質BST2を同定した。本研究は、BST2のラフト局在化機構、エンドサイトーシス機構、STAT3などを介したシグナル伝達系の分子制御機構を解明することを目的とする。現在までにBST2に対する特異的抗体作成(N末細胞質ドメイン・細胞外ドメインに対する)および野生型・変異型cDNAの発現システム(プラスミドトランスフェクション・アデノウイルス・安定発現株)の構築に成功している。現在これらを用いて以下のような解析を行っている。
1)BST2の細胞膜からエンドサイトーシスがクラスリン依存性あるいはクラスリン非依存性(カベオラ等)のどちらで引き起こされるのかを、それぞれのエンドサイトーシスを阻害する薬物処理等により解析する。
2)N末端膜貫通領域の欠失変異体およびGPI非結合型を発現させ、細胞を1% Triton X-100で可溶化後ショ糖密度勾配遠心法によりラフトを分画することにより、N末端膜貫通領域とC末端GPI結合領域のどちらがラフト局在に関与しているのかを明らかにする。
3)免疫電顕によりBST2のより詳細な細胞内分布を明らかにする。
4)N末端細胞質領域、N末端膜貫通領域および,C末端GPI結合領域のいずれががBST2のエンドサイトーシス、およびその後の細胞内輸送やシグナル伝達機能発現に必要であるかを明らかにする。
5)酵母ツーハイブリッド法を用いてBST2のN末端細胞質領域に結合する蛋白質を同定する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Mammalian class E Vps proteins, SBP1 and mVps2/CHMP2A, interact with and regulate the function of an AAA-ATPase SKD1/Vps4B2004

    • 著者名/発表者名
      H.Fujita, Y.Tanaka et al.
    • 雑誌名

      Journal of Cell Science 117

      ページ: 2997-3009

  • [雑誌論文] 3-Methyladenine specifically inhibits retrograde transport of cation-independent mannose 6-phosphate/insulin-like growth factor II receptor from the early endosome to the TGN2004

    • 著者名/発表者名
      K.Hirosako, Y.Tanaka et al.
    • 雑誌名

      Biochem.Biophy.Res.Commun. 316

      ページ: 845-852

  • [雑誌論文] Analysis of post-lysosomal compartments2004

    • 著者名/発表者名
      Y.Hirota, Y.Tanaka et al.
    • 雑誌名

      Biochem.Biophy.Res.Commun. 314

      ページ: 306-312

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi