• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

ES細胞特異的遺伝子群ECATの生殖細胞形成における役割

研究課題

研究課題/領域番号 16045210
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

山中 伸弥  奈良先端科学技術大学院大学, 遺伝子教育研究センター, 教授 (10295694)

研究分担者 一阪 朋子  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教務職員 (40362850)
キーワード転写因子 / 遺伝子ノックアウト / 不妊
研究概要

分化多能性は受精卵、エピブラスト、始原生殖細胞において維持され、生殖細胞を経て次世代へと伝えられる。早期胚に由来するES細胞もまた分化多能性を維持している。これまでES細胞は恒常活性型のRas蛋白質であるERas (ECAT5)を特異的に発現していることや、ECAT4は分化多能性の維持に必須であるホメオボックス転写因子Nanogをコードすることを報告した。一方、ECAT8はTudorドメインを有する蛋白質をコードしており、やはりES細胞に加えて精巣でも発現が認められる。本研究の目的はNanogの生殖細胞形成における役割をコンディショナルノックアウトマウスにより解析すること、およびECAT8が精子形成において果たす役割を明らかにすることである。
1.NanogとECAT8の生殖細胞における発現様式の解析
NanogやECAT8遺伝子座にβガラクトシダーゼがノックインされたマウスを用いて解析した結果、Nanogは始原生殖細胞の一部で、ECAT8は精母細胞において発現していることがわかった。
2.Nanog遺伝子のコンディショナルノックアウトマウス
Nanogのホメオドメインをコードする第2エキソンを2つのloxP配列で囲んだマウスを作製した。現在、FRT配列で挟んだ薬剤耐性遺伝子をFlpにより除去している。
3.ECAT8ノックアウトマウスの解析
ECAT8ノックアウトマウスのオスにおいては、減数分裂の異常により精母細胞が細胞死をきたし、不妊となることがわかった。
4.ECAT8結合RNAの同定
ECAT8はTudorドメインを有することからRNA結合蛋白質である可能性が高い。しかし現在のところ結合RNAの同定には至っていない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] Evolutionarily Conserved Non-AUG Translation Initiation in NAT1/p97/DAP5 (EIF4G2)2005

    • 著者名/発表者名
      Takahashi K
    • 雑誌名

      Genomics 85

      ページ: 360-371

  • [雑誌論文] A Protein Secreted by Visceral Fat that Mimics the Effects of Insulin2005

    • 著者名/発表者名
      Fukuhara A
    • 雑誌名

      Science 307

      ページ: 426-430

  • [雑誌論文] Aggregation of embryonic stem cells induces Nanog repression and primitive endoderm differentiation2004

    • 著者名/発表者名
      Hamazaki T
    • 雑誌名

      J Cell Sci. 117

      ページ: 5681-5686

  • [雑誌論文] Multiple Functions of Jab1 Are Required for Early Embryonic Development and Growth Potential in Mice2004

    • 著者名/発表者名
      Tomoda K.
    • 雑誌名

      J.Biol.Chem 279

      ページ: 43013-43018

  • [雑誌論文] mTOR is essential for Growth and Proliferation in Early Mouse Embryos and Embryonic Stem Cells.2004

    • 著者名/発表者名
      Murakami M.
    • 雑誌名

      Mol.Cell.Biol. 24

      ページ: 6710-6718

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi