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2005 年度 実績報告書

ヒト胎盤形成におけるゲノムインプリント機構の役割について

研究課題

研究課題/領域番号 16045212
研究機関九州大学

研究代表者

加藤 聖子  九州大学, 生体防御医学研究所, 講師 (10253527)

研究分担者 和氣 徳夫  九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50158606)
キーワードゲノムインプリント / ヒト胎盤幹細胞
研究概要

1.ヒト・トロホブラスト幹細胞(TS細胞)の樹立と未分化維持機構の解明;マウストロホブラスト幹細胞(TS細胞)は未分化維持に胎児側因子であるNodalやFGF4のシグナルが必須である。ヒトTS細胞の樹立は未だ報告はない。ヒト初期胎盤絨毛よりcytotrophoblastを分離。FACSを用い未分化幹細胞を単離。幹細胞特異的な表面抗原としてCD49を用い、高純度な幹細胞を分離した。この細胞群の特性を解析した。未分化幹細胞維持に必須なBmiIをレンチウイルスベクターを用い、遺伝子導入し継代。FGF4及びヘパリンを除いた培養系で、細胞培養の変化、巨細胞の出現の有無を確認した。分化、未分化TS細胞株で、マイクロアレイ法による大容量遺伝子発現解析システムを応用し、分化に伴い顕著な発現変化を示す遺伝子群を同定中である。マウスTS細胞でも同様の検討を行い共通点、相違点を明確にする。
2.胎盤形成とゲノムインプリント(GI)の分子機構;改変単為発生(PG)胚の胎盤について解析している。GIを受ける前の卵子:非成長期卵母細胞核(ng)とGIを獲得した後の卵子:完全に成長した卵母細胞核(fg)よりなる単為発生胚(ng/fgPG)を作製した。fg/fgPG胚では胎盤はほとんど形成されないのに対し、ng/fgPG胚の胎盤は正常に発育した。ng/fgPG胚のGIの部分的改善したPG胚つまりGI遺伝子H19の欠損マウス由来のng卵を使用した改変PG胚(H19Δ13ng/fgPG)では胎盤組織構築は完成し、妊孕性を有する。fg/fgPG胚、ng/fgPG胚、H19Δ13ng/fgPG胚の順に、GIは改善され、同時に胎盤組織も構築される。これらマウスの胎盤機能について(in vitro in vivo)解析している。集合キメラを作成し、胎盤機能の改善をするか検討している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] ZAC, LIT1 (KCNQ1OT1) and p57KIP2 (CDKN1C) are in an imprinted gene network which may play a role in Beckwith-Wiedemann Syndrome.2005

    • 著者名/発表者名
      Arima T
    • 雑誌名

      Nucleic Acids Research. 33

      ページ: 2650-2660

  • [雑誌論文] Epigenetic silencing of the imprinted gene ZAC by DNA methylation may play a role in may play a role in Human ovarian cancer.2005

    • 著者名/発表者名
      Kamikihara T
    • 雑誌名

      Int. J Cancer 115

      ページ: 690-700

  • [雑誌論文] インプリントと生殖異常2005

    • 著者名/発表者名
      有馬隆博
    • 雑誌名

      Molecular Medicine(中山書店) 42

      ページ: 195-200

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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