研究課題/領域番号 |
16047208
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
渡邉 和忠 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (70114717)
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研究分担者 |
霜田 靖 長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (00291154)
笠原 浩二 (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (60250213)
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キーワード | TAG-1 / ジャクスタパラノード / カリウムチャネル / Caspr2 / ナトリウムチャネル |
研究概要 |
免疫グロブリンスーパーファミリーに属する神経認識分子群コンタクチンサブグループはミエリン形成・維持に重要な役割を果たしている。このサブループの中でTAG-1はパラノードとインターノードの中間領域にあるジャクスタパラノードに局在していることが示されている。一方、私たちは神経系でのコンタクチンサブグループ分子の重要性を以前から認識しTAG-1欠損マウスを作製していた。そこでTAG-1のジャクスタパラノードにおける役割を明らかにするために、このマウスの有髄神経におけるミエリン鞘の分子構造を調べることにした。その結果、中枢神経系、末梢神経系共にランビエの絞輪へのナトリウムチャネルの局在、パラノードでのCasprの局在は野生型と違いは見出されなかった。一方、ジャクスタパラノードではCaspr2の局在は認められず、またカリウムチャネルの局在も野生型とは異なっていた。更に免疫沈降法によりTAG-1とCaspr2は互いに共沈した。またCaspr2をCOS-7細胞にトランスフェクションした場合には均一に細胞質に広がっており、TAG-1をトランスフェクションした場合には、粒子状に広がっていた。一方、これらを同時にトランスフェクションすると共に膜に共局在した。また、TAG-1同士はトランスにホモフィリックな結合をすることからジャクスタパラノードにおいて軸索上でTAG-1とCasprがシスに相互作用しグリア上のTAG-1とトランスの複合体を形成しジャクスタパラノード構造を形成しているモデルを提案した。
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