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2004 年度 実績報告書

集団遺伝学を取り入れた種形成機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16057201
研究機関九州大学

研究代表者

舘田 英典  九州大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70216985)

研究分担者 西田 睦  東京大学, 海洋研究所, 教授 (90136896)
キーワード種分化 / 適応進化 / 集団遺伝学 / 集団間文化 / 遺伝的変異 / シクリッド / フタバガキ科樹木 / 遺伝子マーカー
研究概要

種分化が起こり多様化が進む過程における自然淘汰や集団の地理的構造の役割を明らかにするために、最近に種分化が進んだと考えられるビクトリア湖シクリッドと東南アジア熱帯林のフタバガキ科樹木について集団遺伝学的解析を進めた。シクリッドについては、種分化時の集団サイズと移住率を塩基配列情報も含めて最尤法により推定するために、周辺領域500塩基以上を含むマイクロサテライトマーカー(HAP-STRマーカー)を新たに約40個開発し、現在その多型性を対象種である、Yssichromis sp.およびParalabidochromis sp.について調査中である。またフタバガキ科については、特に急速に種分化しているShorea属とその近縁属について、精度の高い核遺伝子(PgiC)を使った解析を行い系統関係を明らかにした。特にRed Merantiと呼ばれるグループの中では種間で多型が共有されており、急速な種分化が遺伝子の系統関係からも明らかにされた。更にShorea属から代表的な4種(Shorea bullata, S.fallax, S.kunstleri, S.simithiana)を選び、各種から10個体以上のサンプルについてPgiCを含む4核遺伝子座での塩基配列多型を調査し、種分化時の集団サイズ及び移住・ハイブリダイゼーションの頻度を最尤法を使って推定した。その結果いずれの種も最近数百年の間に他種から分岐しており、S.fallaxが他種に較べて大きな集団を維持してきたことが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Phylogeny of PGIC genesI in Shorea and its closely related genera(DIPTEROCARPACEAE), the dominant trees in South East Asian tropical rainforests.2005

    • 著者名/発表者名
      Kamiya et al.
    • 雑誌名

      American Journal of Botany 95・5(in press)

  • [雑誌論文] Genetic evidence for multiple geographic populations of the giant mottled eel Anguilla marmorata in the Pacific and Indian Oceans.2004

    • 著者名/発表者名
      Ishikawa et al.
    • 雑誌名

      Ichthyological Research 51

      ページ: 343-353

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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