研究課題
がんは国内の死亡原因の第1位を占めていることから、がんの本態を解明し、その克服を目指す研究は、今までにも増して社会的要請の高い推進課題である。本研究の目的は、「がんの体系的理解と個人に最適ながん医療を目指して」をキャッチフレーズとしてがん研究の統合的推進を目指すものである。特定領域としては、本領域「統合がん」を含め、「発がん」、「がん特性」、「がん診断と疫学」、「がん治療」の5領域を設定し、各々の研究領域を重点的に推進しているが、本領域総括班は5領域全体の研究方針の策定や企画調整、がん研究推進において必要な支援体制の充実や、国内外への発信や情報交換を図ることを目的とする。そして、がんゲノム、疫学研究の推進のため、倫理委員会を設置・運営することをも目的とする。平成18年度から計画・公募研究の研究者組織に変更があったことから、相互の連携を図るため、平成18年7月4日-7月5日に研究代表者会議(於 学術総合センター 一橋記念講堂)、平成19年2月22日-23日に5領域合同シンポジウム(於 経団連ホール)を開催した。また、今年度も円滑な運営を図るため、メールの交換などを行いながらも、それぞれ2回の統合総括班会議、5領域代表者会議を開催して研究の進捗状況や今後の推進方策等について検討・決定した。中核拠点支援班のもと国際交流委員会による国際セミナーを開催し、各支援体制も順調に運営された。また、広報活動の一環として、「がん特定」ホームページの充実を図るとともに、社会への理解を深めるための活動の一環として、平成18年11月19日に青少年市民公開講座(於徳島大学)を開催し、大盛況であった。また、今後のがんの学術研究のあり方について「がん研究勉強会」を立ち上げ、がん特定内外の研究者によって計4回の会合を持ち、その成果を取り纏めている。
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