研究課題
本研究の目的は、「がんの体系的理解と個人に最適ながん医療を目指して」をキャッチフレーズとしてがん研究の統合的推進を目指すものである。特定領域としては、本領域「統合がん」を含め、「発がん」、「がん特性」、「がん診断と疫学」、「がん治療」の5領域を設定し、各々の研究領域を重点的に推進しているが、本領域総括班は5領域全体の研究方針の策定や企画調整、がん研究推進において必要な支援体制の充実や、国内外への発信や情報交換を図ることを目的としている。今年度は9月に中間評価を受けることになっていたことから、事前に外部評価を受け、その結果に沿って研究組織の組み換えを行った。5領域の更なる円滑な運営を図るため、メールの交換などを行いながらも、それぞれ2回の統合総括班会議、5領域代表者会議を開催して研究の進捗状況や今後の推進方策等について検討・決定した。そして、平成19年8月6日には正副領域代表者会議及び統合総括班会議を開催し、中間評価へ向けての方針の承認を受けた。中間評価の結果、当領域の推進方策が認められた(評価;A)。中核拠点支援班のもと国際交流委員会による国際セミナーを開催し、各支援体制も順調に運営された。また、広報活動の一環として、「がん特定」ホームページの充実を図るとともに、社会への理解を深めるための活動の一環として今年度も青少年市民公開講座(於;富山市)を開催し、大盛況であった。また、今後のがんの学術研究のあり方について「がん研究勉強会」の取り纏めを行い、文科省にも報告した。厚生労働省等、他の研究資金によって支援されているがん研究との連携を図るため、平成20年2月28(木)-29日(金)に第3次対がん10か年総合戦略第2回合同シンポジウムを開催した。
すべて 2007
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件)
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