研究課題
本研究は、「がんの体系的理解と個人に最適ながん医療を目指して」をキャッチフレーズとしてがん研究の統合的推進を目的として「がん克服に向けたがん科学の統合的研究」を含め、「遺伝情報システム異常と発がん」、「がんにおける細胞・組織システムの破綻」、「がんの診断と疫学・化学予防」、「基盤研究に基づく体系的がん治療」の5領域を設定し、相互の連携を図るとともに、5領域全体の研究方針の策定や企画調整、がん研究推進において必要な支援体制の充実を図りながら、国内外への発信や情報交換を通してがん研究全体の発展にも貢献してきた。本総括班では、5つのがん特定領域研究全体の推進にあたり、各々の領域を有機的に組織化するため、各領域代表者(野田哲生、高井義美、中村祐輔、上田龍三)、副代表者(松田道行、石川冬木、秋山徹、清木元治、稲澤譲治、浜島信之、今井浩三、宮園浩平)及び支援班代表者(中村卓郎、山村研一、矢守隆夫)、研究項目調整副班長(松田道行)を設定し、研究の効果的な方策を検討すると共に、総括班会議を開催して平成20年度の運営方策を策定した。また、昨年度に引き続き、がん研究の重要性を社会に広く認識し、理解を得るためのシンポジウムや青少年・市民公開シンポジウムや、海外との共同シンポジウムの開催などを行った。更に、厚生労働省が支援するがん研究との連携(垣添忠生、広橋説雄)、がん関連生命科学分野(笹月健彦、西川伸一)や民間企業(成戸昌信)との情報交換を行った。さらに本総括班では、研究全体の推進における倫理問題について必要に応じて対応できる倫理委員会を昨年度に引き続いて運営したが、各領域の推進事業が順調に推進されたため、本年度は倫理委員会において協議すべき事項等は発生しなかった。平成20年度に招聘を予定していた研究者が先方の事情で来日不可能となった為、繰越申請を行なった。本年度(平成21年)5月21日に、がん免疫の権威である米国ロックフェラー大学教授Dr.Jeffrey Ravetch氏を招聘し、がんの抗体療法に関する最先端の情報を得ると共に、将来の共同研究などについても貴重な意見交換をする事が出来た。
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