研究課題/領域番号 |
16060101
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
高井 義美 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60093514)
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研究分担者 |
秋山 徹 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)
大野 茂男 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (10142027)
竹縄 忠臣 神戸大学, 医学系研究科, 教授 (40101315)
清木 元治 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10154634)
高倉 伸幸 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (80291954)
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キーワード | がん / 増殖 / 細胞死 / 細胞極性 / 細胞接着 / 分化 / 浸潤 / 転移 |
研究概要 |
本研究領域では、「がん克服に向けたがん科学の統合的研究」の一環としてがんの生物学的研究を担っている。これまで積み重ねられてきたがん細胞の特性に関する膨大な研究成果を最大限利用して、「がんの発生・悪性化」という現象を、単なる個々のステップの記載ではなく、細胞と組織という統合的システムの破綻としてとらえることを目的とし、領域全体の研究を総括した。 本総括班では次の5項目についての研究を計画し、推進した。 がん細胞の特性:研究項目A01:がん細胞の増殖・死(項目長:秋山) 研究項目A02:がん細胞の分化・極性(項目長:大野) がん組織の特性:研究項目B01:がん細胞の接着・運動(項目長:竹縄) 研究項目B02:がん細胞と間質の相互作用(項目長:清木) 研究項目B03:がん細胞と血管・リンパ管新生(項目長:高倉) 総括班会議および研究項目長会議を開催し、領域全体の有効な運営を図った。平成19年6月には本研究領域の評価会を開催し、総括班員および研究協力者の評価委員による評価の結果、計画班員と公募班員を入れ替えるなど研究組織を積極的に見直した。このように、各研究班に対して厳しい内部評価および外部評価を導入することにより、組織内の研究体制の新陳代謝を活発にし、国際的にも高く評価される多くの研究成果を生み出してきた。また、本研究組織を構成する研究員全員の間での共同研究や、情報交換も幅広く行えるよう研究班間での活発な交流を支援した。以上の活動が高く評価され、平成19年9月に受けた本研究領域全体に対する中間評価ではA評価を得ている。
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