(1) 4つの委員会(DNAシーケンシングセンター委員会、トランスクリプトーム解析委員会、ヒト多型タイピングセンター委員会、情報解析・成果公開支援委員会)を設置し、支援内容について審議等を進めた。昨年に引き続き、ヒト多型タイピングセンター委員会の下に多型データ活用のための拡大委員会を置き、GWAS解析の具体策を講じた。 (2) 領域代表のもとに事務局をおき、連絡調整の体制を整え、ゲノム特定全体の事務局と連携した。 (3) 特定領域ゲノム4領域を統括する「生命システム情報」領域総括班会議に領域代表が参加し、領域全体の意見・希望・課題を聞き、本領域の方針を説明し、連携方策を検討・策定した。 (4) 計画研究、支援班担当者が連携する他3領域の班会議・個別会議等に参加し、打ち合わせを進めるようにした。 (5) 最終年度にあたり、成果報告書をとりまとめた。5年の期間で大規模ゲノム配列解析、トランスクリプトーム解析、ヒトゲノム多型解析、データベース構築・公開支援の分野での支援活動をまとめたものであるが、成果の中には、例えばゲノム解析ではメダカ(Nature 2007)、ナメクジウオ(Nature 2008)、野生由来マウス、ギボシムシ、立襟べん毛虫、さらにはクマムシや多数の細菌種、さらにはヒト腸内細菌叢などのメタゲノム解析、疾患関連遺伝子では2型糖尿病(Nat..Genet..2008)、ナルコレプシー(Nat..Genet..2008)、脳動脈瘤(Nat Genet..2008)など、わが国の特色を生かしたり、研究コミュニティの総力を結集したものも多数見られる。「支援」活動の評価は難しい面もあるが、ゲノム科学にとって必須の活動であることを示すことができた。
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