「病態脳」領域では「統合脳」研究の一翼として脳研究の成果を疾患研究に結びつけるとともに、ヒトの疾患研究から生まれるヒト脳機能に対する一層の理解によって「脳機能の統合的理解」に貢献することを目的とする。さらに脳神経系の疾患の予防、治療法を確立することにより、心身ともに健康であり続けられる高齢化社会を樹立する基盤を確立する。本計画研究(総括班)は、これらの研究全体の発展のため、共通研究資源の確保、計画研究班の相互の情報交換、連携、研究評価による適切な方向付け、さらには研究成果の社会への公開・還元のための活動を行う。 (平成20年度までの研究経過) 計画研究員は集中的に活動をすすめ、また公募班員も2年継続の選出によって研究活動を順調に進めた。統合脳5領域全体としての活動として夏のワークショップを行い、領域独自には計画班員、公募班員全員出席のワークショップ・ポスター発表を行った。特に最近の領域関連のホットトピックスと新規公募班員の発表を行った。5領域全体のホームページの作成に協力した。 冬のワークショップに関しては、今年度の成果について口頭発表とポスター発表を行い、活発な討論が行われた。全体として新たな研究展開が認められ、最終年度にむけ目標達成可能な課題が多く見受けられた。最終年度の夏のワークショップが当領域が担当して行うため、そのテーマを「脳病態研究における新規テクノロジーとアプローチ」とし、講演者の招聘の準備を開始した。
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