研究課題/領域番号 |
16075201
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
笠原 稔 北海道大学, 大学院・理学研究院, 教授 (40001846)
|
研究分担者 |
蓬田 清 北海道大学, 大学院・理学研究院, 教授 (70230844)
宮町 宏樹 鹿児島大学, 理学部, 教授 (30182041)
谷岡 勇市郎 北海道大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (40354526)
高橋 浩晃 北海道大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (30301930)
吉澤 和範 北海道大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (70344463)
|
キーワード | スタグナントスラブ / 広帯域地震観測 / ロシア極東 / マントル微細構造 / トモグラフィ |
研究概要 |
19年度は、1観測点の設置を行った。8月上旬に、本観測網の最も北側に位置するオホーツク観測点が、稼動した。また、通関上の問題でおくれていたカムチャッカへの機材の搬送を9月中旬に行い、ペトロパヴロフスクの観測所での観測を行っている。これにより、予定10観測点中、8観測点が稼動し、順調に連続記録を取得することになった。また、コンパクトフラッシュカードに現地収録された地震記録は、サハリンに適宜郵送され、日本側の要求する地震部分のデータの切り出しを行い、DVDに収録した上で順調に、日本側に搬送されている。これらの地震リストは、連邦保安局(FSB)に報告され、承認されている。18年度には、2005年夏から2006年10月までのデータが、日本側のデータセンターでアーカイブされ、解析に共用されるようになった。同時に、ある特別なイベントが発生した場合には、各観測点から、インターネットを通じて数分間のデータの転送もできるようにしてある。2007年8月3日のサハリン南西海岸、ネベリスクの地震は全ての観測点で良好な記録を得ることができ、これまで以上に震源近傍のデータが得られ、メカニズム解析に貢献できている。これまでの全てのデータは、本特定領域研究の計画研究イ班のデータセンターの運用グループに渡され、特定研究に関連する全研究者により利用可能となっている。 また、アウトリーチのひとつとして、地震学会・北海道大学理学研究院と共催で、9月に「地震学夏の学校2007」を「地球深部研究の最前線」というテーマで開催し、本特定領域研究の成果を若手研究者へ紹介し、活発な議論が行われた。
|