研究課題/領域番号 |
16075203
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
金沢 敏彦 東京大学, 地震研究所, 教授 (30114698)
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研究分担者 |
川勝 均 東京大学, 地震研究所, 教授 (60242153)
塩原 肇 東京大学, 地震研究所, 准教授 (60211950)
篠原 雅尚 東京大学, 地震研究所, 准教授 (90242172)
杉岡 裕子 海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 技術研究員 (00359184)
一瀬 建日 東京大学, 地震研究所, 助教 (60359180)
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キーワード | 地震 / 地球観測 / スタグナントスラブ / 海底地震計 / 広帯域地震観測 / フィリピン海 / マントル |
研究概要 |
19年度は、17年度から開始した長期海底広帯域地震観測を継続することを中心に実施した。 民間の作業船(洞海マリンシステムズ、あせあん丸)を傭船した観測航海を、海底電磁気観測を行うグループ(計画研究エ)と合同で実施した。これは10月31日横須賀出港・11月24日横須賀帰港の25日間の航海で、2006年11月に設置した広帯域海底地震計(BBOBS)・海底電磁力計(OBEM)各12台「全数」を無事回収しつつ、新規にBBOBSを15台とOBEMを14台設置した。今回設置したBBOBS・OBEMは、2008年11月に海洋研究開発機構の研究船「かいれい」の観測航海で回収することが、昨年度の深海調査研究公募での採択によりすでに予定されている。 今回のBBOBSのデータ回収率は90%であり、昨年回収したデータと較べてノイズレベルの低い良質な観測点が多く見られた。この2年分の観測データと既存のデータと併せた解析を進めており、国際学会を中心とした研究成果の発表を行っている。表面波トモグラフィーでは原理的にほぼ空間的解像度の限界に近い精密な結果が得られている。また、レシーバ関数解析では、データが蓄積されてきたことにより、マントル遷移層のより詳細な地域差が見られるようになった。 また、地震波データ解析グループ(計画研究イ)とは随時連携をとりつつ、複数の手法による効率的なデータ解析を進行中である。それらについても、共同で国内外の学会での成果発表をしている。
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