研究分担者 |
上嶋 誠 東京大学, 地震研究所, 助教授 (70242154)
清水 久芳 東京大学, 地震研究所, 助手 (70302619)
後藤 忠徳 海洋研究開発機構, 深海研究部, 研究員 (90303685)
小山 崇夫 海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 研究員 (00359192)
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研究概要 |
今年度は、次年度に開始する海底長期観測に向けて準備を行うとともに、既存データのコンパイルなどを進めた。実績の概要は以下の通りである。 (1)機動観測に使用する装置の製作 長期型海底電磁力計(OBEM)を5台作成した。 (2)5台の長期型海底電磁力計のランニングテスト 地震研究所の八ヶ岳地球電磁気観測所および気象庁地磁気観測所の施設を利用して,長期型海底電磁力計のランニングテストを実施した.観測所の磁場データとの比較により,海底での長期観測データから,周期10日以上の長周期までの解析が可能であることを確認した。 (3)解析手法の開発・改良 本研究者らが世界に先駆けて実用化した電磁気トモグラフィー解析手法では,数値計算のメッシュサイズが水平方向に2度(約200km)であり,海底機動観測の解析には用いることができない.従来のコードでは地表の磁力計と海底ケーブルのデータを扱っていたものに,海底機動観測データを加えることができるように改良を進めた. (4)国内外の既存の電磁気観測データの収集・コンパイル すでにデータベース化している海半球観測ネットワークの電磁気長期観測データに加えて,研究対象地域およびその周辺で行われている長期地磁気観測(グアム,ハノイなど)や海底ケーブルデータ(日韓,沖台など),過去に行われた海底観測データなどのコンパイルし、解析を進めた.解析結果を論文に公表した。
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