研究課題
海底長期観測設置航海を計画研究ウと共同で実施するとともに、得られたデータと既存データの統合解析を進めた。実績の概要は以下の通りである。(1) 長期型海底電磁力計によるフィリピン海での観測の終了計画研究ウとの協力のもとで11月15日〜12月1日に実施したフィリピン海における「かいれい」航海により、前年度に設置した14台のOBEMを全て回収した。(2) 解析手法の開発・改良本研究者らが世界に先駆けて実用化したグローバルスケールの電磁気トモグラフィー解析手法に加え,リージョナルスケールのトモグラフィー解析を可能にする計算機コードの開発をすすめた。(3) 国内外の既存の電磁気観測データの収集・コンパイル昨年度に引き続き、すでにデータベース化している海半球観測ネットワークの電磁気長期観測データに加えて,研究対象地域およびその周辺で行われている長期地磁気観測データなどをコンパイルし、1次元標準構造の見直しを行なった。(4) マントル遷移層内の水に関する新たな知見データ解析により,地中海の沈み込み帯から沈み込みヨーロッパの下で滞留するスラブの電気伝導度を明らかにした.この結果と西太平洋沈み込み帯の結果を比較したところ,ヨーロッパではほとんど水が存在しないのに対し,西太平洋では1重量%もの水の存在が示唆された.
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