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2006 年度 実績報告書

ロボット用パワー超音波モータの非線形特性解析と制御

研究課題

研究課題/領域番号 16078213
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

前野 隆司  慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20276413)

キーワード超音波モータ / 振動計測
研究概要

超音波モータは低速高トルク,高保持トルク,静粛などの特徴を持ち,ロボット用パワーアクチュエータとして適している。しかし,起動・停止時の過渡応答特性の計測やモデル化が十分に行われていなかったため,ロボットの高速制御用アクチュエータとしての実用化はいまだ発展途上にある。このため,本研究では,超音波モータの起動・停止時の過渡応答特性を精密計測するとともに,圧電変換・接触変換を含むモデルを作成することによって,超音波モータの特性を解析した。また,構築したモデルに基づき,超音波モータを20個用いた5指ロボットハンドの制御を行ない,超音波モータの高インピーダンス特性などの特徴を最大限に生かした新たなロボットへのアプリケーション例を示す。このために,直径10mmの小型超音波モータを用いたロボットハンドの2号機を試作した。自由度は1号機と同様20であり,質量は300gと軽量である。なお,1号機では,1指4自由度,5指合計20自由度となっていたが,本ハンドでは,中指の自由度を1自由度省略し,中指は内外転を行えない構造とする代わりに,拇指の自由度を5としてヒト本来の21自由度運動に近い動作生成が可能なような構造になっている。また,本ハンドでは,超音波モータ支持のためのシャフトのねじりを計測する構成の簡易トルクセンサを内蔵している。トルクセンサの分解能は0.032mNmである。今後は特性の評価を行うとともに,超音波モータの効率・耐久性・耐磨耗性候h状のための研究も行う予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 進行波型超音波モータの非線形動特性解析2007

    • 著者名/発表者名
      中川洋祐, 斎藤彰, 前野隆司
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集 73巻727号C編

      ページ: 708-715

  • [雑誌論文] Design of a Slip-Free Linear Ultrasonic Motor for Efficiency Improvement2006

    • 著者名/発表者名
      M.Toeda, T.Maeno
    • 雑誌名

      Proc.10th International Conference on New Actuators

      ページ: 611-614

  • [雑誌論文] Development of a Multi-Degree-of Freedom Ultrasonic Motor with Multiple Rotors2006

    • 著者名/発表者名
      H.Kanasugi, T.Maeno
    • 雑誌名

      Proc. 10th International Conference on New Actuators

      ページ: 588-591

  • [雑誌論文] 高効率化のための低摺動リニア超音波モータの開発2006

    • 著者名/発表者名
      戸枝誠, 前野隆司
    • 雑誌名

      日本機械学会 ロボテヘクス・メカトロニクス講演会'06 講演論文集

      ページ: 1A1-C12

  • [雑誌論文] 複数の回転子を有する多自由度超音波モータの開発2006

    • 著者名/発表者名
      金杉英明, 前野隆司
    • 雑誌名

      日本機械学会 ロボテヘクス・メカトロニクス講演会'06 講演論文集

      ページ: 1A1-C14

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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